例えば機械などでも、多機能で複雑なものと、ボタンひとつで最低限の操作ができるものがあれば、機械いじりに頭を使いたい人は多機能型を選ぶかもしれない。
でも、しょせんそれは少数派で、多くの人は操作に頭なんて使いたくないから、ボタンひとつですむほうを選ぶはずです。
ここで機械好きが、機械好きの頭のままモノを作ると、往々にして自分と同じ少数派にしか受け入れられない製品を作ってしまいがちです。機械に限らず、モノやサービス作りの失敗の多くは、そこが一大原因だったりします。
先ほど挙げた僕のボードゲームの例も、これと同じだと考えています。
要は、仕事に頭を使いすぎると、成果物がマニアックになりすぎる。そういうことが起こりやすいというわけです。
やっぱり頭は使いすぎないほうが仕事は成功しやすい。だから、使える時間全体の2割くらいに留めたほうが仕事で成果は出やすい気がします。
ある程度バカになる――なんて言ったら感じ悪いかもしれませんけど、あまり頭を使わないで受け止める人の感覚になって取り組んだほうが、世間で広く受け入れられるものができるに違いないと思っているのです。
もしも仕事に行き詰まったら、いっそ遊びに頭脳のほとんどを使って、その余力で仕事をするくらいに考えたほうが、じつは、ちょうどいいのではないでしょうか。
そうすれば、「仕事後は疲れ果てていて、遊ぶ時間なんて作れない」という悩みも、ついでに解決できそうですよね。(一部、敬称略)
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