出版業界ニュースフラッシュ 2012年11月第3週

出版業界で起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。先週はトーハン「e-hon」が雑誌の定期購読を大幅に拡充するなどのニュースがありました。そのほかのニュースダイジェストと合わせてどうぞ。

» 2012年11月19日 08時00分 公開
[新文化通信社]
新文化通信社

トーハン「e-hon」、雑誌の定期購読を開始

 11月13日、「e-honざっしの定期便」をスタートした。これまでも雑誌を扱っていたが、1100誌を対象に会員読者が定期購読を申し込めるようになった。読者はクレジットカードで決済し、商品はメール便で自宅など指定先へ配達される。ブックライナーと連携して流通する。

中央公論新社、売上高63億9900万円

 11月8日、中央公論新社は第28回「書店読売中公会」総会を行い、小林敬和社長から3月期決算について、売上高は前年比1.3%増の63億9900万円で「増収減益」と報告された。

 書店読売中公会会員103法人における、昨年4月から1年間の書籍販売額は37億4200万円(同10.5%増)。今年4月から半期は16億6400万円(前年同期比12.1%減)。

来年は「中公文庫」の創刊40周年で、会員限定のフェアキャンペーンを行う。

インテージ、新サービス続々

 同社「HI−NET」の取引出版社102社へのサービス施策を強化する。書店別の書籍売り上げ管理で、実売数を指定した上「売り逃し店」を発見できるシステムをリリース。ターミナル駅の複数路線から書店を検索できるシステムや、需要予測から出版社の重版支援システムを年内にバージョンアップする計画。また、来夏をめどに出版VANとの連携を視野に入れ、Web受注サイトも開設する。

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