インタビュー
» 2013年08月23日 14時30分 公開

ラジオスタッフが目撃した“ももいろクローバーZの魅力”とは? (2/2)

[新刊JP]
新刊JP
前のページへ 1|2       

メンバーから番組の新しい方向性を教えてもらった

プロデューサーの松岡敦司さん(左)とディレクターの杉山直さん(右)

―― ここからは、お二人にももいろクローバーZメンバーそれぞれの印象をお聞きしたいのですが、高城れにさんはどんな方ですか?

松岡 意外と、といってしまうと失礼になるんですが(笑)、頭の回転がかなり速い子ですね。何をふっても、予想できる答えを絶対に言いません。だから笑えるんですよ。例えば、メンバー間であだ名を付けようというときに、有安杏果の顔を見て『ケバブ!』って言ったんです。誰もそんな答え、予想つかない。それに響きとしても抜群ですよね」

杉山 そういった才能もあるし、5人の中では一番年長というところもあるせいだと思いますが、立ち振る舞いなどを含めて、お姉さんという感じがありますね。キャラではなく、本当にお姉さんです。

―― では、百田夏菜子さんの印象についてお聞かせ願えますか?

松岡 彼女は天才なる自由人ですね。とにかく自由で、やりたいようにやるんだけど、絶対に面白くなってしまうんです。

 この間の収録(7月14日放送)で、百田がアドリブでポエムを読むことになったのですが、(そのポエムが)誰からも評価されないことに拗ねて、『わたし、帰る!』って言ってスタジオから出ていったんです。でも、そこでもちゃんとラジオを意識していて、『スタスタスタ』って言いながら外に出て行って(笑)。

―― あのときって、鍵をかけられて、スタジオがある部屋から締め出されていましたよね。

杉山 そうそう(笑)。僕らがスタジオの鍵をかけて、入れなくしちゃったんですよね。しかも、音声も絵もないところで。

松岡 彼女は本当にニッポン放送の中を散歩していましたからね(笑)本当に天才ですよ。結果すべてが面白くなりますから。

杉山 あと、(百田)夏菜子はリーダーとしてしっかりしていると思いますね。5人の中では一番、王道のアイドルに近いと思います。

松岡 まさに戦隊モノの赤色の立ち位置ですよね。

―― 有安杏果さんについてはいかがでしょうか。

松岡 この子はすごく緻密な子です。本当によく考えていて、真面目ですね。

杉山 真面目でまとめ役ですね。あと、唯一、杏果だけがちょっとおバカですからね(笑)。

松岡 すごく緻密で、考えて考えて自分なりの答えを出すんだけど、ちょっと抜けてるところがあるんです。でも、それが素晴らしい抜け方をしてくれるので、面白いんですよ。

杉山 あとは、すごく泣くかなあ。

松岡 プレッシャーとすごく戦っているんだと思いますよ。でも、腹を括ったときのこの子は凄いです。

―― 玉井詩織さんついてはどのような印象ですか?

杉山 僕はしおりん(玉井さんの愛称)が一番自由だと思いますね。いつもは甘えん坊だといってますが、その通りだと思います。

松岡 みんな、発想に独創性があるあるんだけど、玉井は本当にユニークなことを考え付きますよ。後、意外とオチ的な部分を担える才能を持っていますね。

―― 最後に、最年少の佐々木彩夏さんの印象は?

杉山 この子が5人の中では一番しっかりしていますね。

松岡 この子はね、『あまちゃん』でいうところの鈴鹿ひろ美さんですよ(笑)。プロであり、大御所ですね。佐々木さんは大御所。安定感が半端じゃないです。

杉山 あーりん(佐々木さんの愛称)がいるだけで本当に違いますよ。まったくブレないです。

―― 番組にもう一人、欠かせない方がいらっしゃいます。ももいろクローバーZのマネジャー川上さんですが、どんな方なんでしょうか。

松岡 ももクロの塾長という感じですね。メンバーたちにいじられながらも、うまく距離感を取って、個々の個性を見抜いてマネジメントをされていらっしゃいます。人の才能を見抜く目は抜群だと思います。

杉山 ももクロの5人が持っている要素を、川上さんは全部持っているんだと思います。良いところも悪いところも含めてね。

松岡 まさに川上さんを見て育った子どもたちという感じですよね。

杉山 ああ、そうですね。でも、川上さん自身は親という立ち位置でもない。

―― 公式ブックの表紙に、実は……というか、すぐ分かると思うんですけど、川上さんが写っていらっしゃるんですよね。これは偶然なんですか?

杉山 編集さん、どうなんですか?(笑)。

担当編集 これは、もちろん意図的です(笑)。あと、タイトル文字の後ろに松岡さんがいたり、左に見切れているんですけど、杉山さんもいらっしゃいます。

松岡 そうして正解でしたよ(笑)。

担当編集 でも、意図した以上に、はっきり顔が写っていましたね(笑)。

―― 前半のインタビューでもお話が出た通り、付録CDの中で、5人がラジオ番組の制作に挑戦していますよね。これは、まさに公式ブックの付録だからこその内容でした。メンバー5人が随所で遊び心を爆発させています。

松岡 これ、もともとは5分の番組を作る予定だったんですよ。

―― このトラック、30分弱ありますよね。

松岡 5分で構成していたんですけどね。構成フォーマットにも、5分番組って書いてあります。でも、あれが彼女たちにとっての5分なんだろうなあ。まあ、本当に最高の放送事故ですよ(笑)こんなに面白い放送事故はそうないです。

―― ラジオが始まる前に、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが、本を読みながら聴いてくださいとアナウンスされていますが、確かに本を読まないと分からないですよね。

松岡 そうなんですよ。音声だけでは何が起きているのか分からないと思います。公式ブックには、ラジオづくりをしているときのエピソードが漫画調で載っているので、ページをめくりながら音を聴いていただけるとうれしいですね(笑)。

 それで、ラジオづくりという点で言えば、僕は『ももクロくらぶxoxo』という番組は、あまり『ラジオづくり』をしているとは思わないんですよ。というのも、この番組は、ラジオづくりの概念とはまったく違うところから入るんです。

―― それはどういうことですか?

松岡 2年前に、どういう番組をつくろうかと考えたときに、あの子たちが部屋でワチャワチャしているところに、マイクが一本立っているような感じが一番面白いなと思ったんです。そうすれば、彼女たちが一番素を出してくれると思うし、逆に型にはめてしまうと広がらなくなってしまいそうだから。

杉山 まさに家にいる感覚ですよね。家での会話をそのままラジオで流しているような感じなんですが、それが一番、ももクロの魅力が伝わる形なんだと思います。

松岡 基本アドリブで、原稿はあってないようなものです(笑)。

―― なるほど。また、松岡さんはこの本の中の「ハガキ職人への道」というコーナーで、メンバーの投稿を審査されていますが、いかがでしたか?

松岡 みんなオチをちゃんと作ろうとしますよね。

杉山 確かに、全員オチ! みたいな(笑)。

松岡 笑えるように作ろうとするところが、完全バラエティ志向ですね。ハガキ職人センスが一番あると思ったメンバーは玉井かな。玉井がどう答えていたのかは、公式ブックをぜひ読んでください(笑)で、最後まで考えて追い込まれて、自虐ネタに走るのが有安(笑)。

杉山 このコーナーは性格が出たよね。

松岡 百田は雑です(笑)。

杉山 あーりんが最後においしいところをもっていったりね。

松岡 みんな、そういう星の下に生まれているんだろうなと思いますね。

―― では、最後になりますが、公式ブックの読みどころを教えてください。

松岡 見どころはやっぱり、ももクロメンバーによるラジオ番組づくりですね。これはラジオでは絶対に聴けないものですけど、番組の新しい方向性を教えてもらったような気がします。もちろん、公式ブックを読みながらじゃないと理解できないと思いますので、読みながら聴いてください(笑)。

杉山 僕は、たくさんの写真を通して、このラジオの裏側が見えるところですね。彼女たちは収録中でも撮影中でも、常に全力なんですよ。それがうまく伝わるんじゃないかなと思います。

松岡 本当にフルパワーで向かってきますからね……。でも、何度読んでも、本当にすごい本だよなあ(笑)。

前のページへ 1|2       

Copyright(c) OTOBANK Inc. All Rights Reserved.

コンテンツパートナー

新刊JP
ラノコミ.com
hon.jp
新文化通信社
Good E-Reader Blog
ぶくまる