NECの「VALUESTAR L」シリーズは、高い性能と拡張性のバランスを重視したセパレート型デスクトップPCだ。秋冬モデルではラインアップを従来の3モデルから2モデルに縮小する一方、上位モデルでNVIDIAの3D Visionをサポートして高機能/高性能化を図った。細かいところでは、付属キーボードが奥行きを19ミリ縮めたエルゴノミクスデザインに改められている。
上位モデルの「VL750/CS」は、クアッドコアでHyper-Threading Technology(HT)により8スレッドの同時処理が可能なCore i7-870(2.93GHz/最大3.6GHz)と8Gバイトのメインメモリを搭載し、120Hz駆動に対応した23型ワイド液晶ディスプレイ(デュアルリンク対応/スーパーシャインビューEX2)がセットになる。画面解像度は1920×1080ドットで、付属の3DメガネとIRエミッターを利用することで、アクティブシャッター方式の3D立体視をサポートしている。
GPUはNVIDIA GeForce GT 220から同0GT 330(グラフィックスメモリは1Gバイト)に強化され、3D Vision対応の3Dゲームをサポートする。またBlu-ray Discドライブの搭載により、Blu-ray 3Dや3D対応デジカメコンテンツの再生、DVD-Video映画の2D→3D変換再生が可能だ。2基のUSB 3.0に対応するのも上位モデルのみの特徴である。
下位モデルの「VL350/CS」は、CPUに2コア/4スレッド対応のCore i5-560(3.2GHz/最大3.46GHz)に4Gバイトのメモリを搭載し、23型ワイドのフルHD液晶ディスプレイ(シングルリンク対応/スーパーシャインビューEX)が付属するのは、夏モデルと共通だ。グラフィックス機能もGPU統合のIntel HD Graphicsで、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブを継承している。
そのほかの仕様は共通で、チップセットはIntel H55 Expres、1000BASE-T対応の有線LAN、SDXC対応マルチメモリカードリーダー(SDメモリーカード、メモリースティック、xDピクチャーカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ)などのインタフェースを備える。ケースは夏モデルと変わらず、サイズは98(幅)×401(奥行き)×343(高さ)ミリ(スタビライザを除く)とスリムだ。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premiumを採用し、全モデルでOffice Home and Business 2010をプリインストールする。発売は9月16日の予定で、予想実売価格はVL750/CSが28万5000円前後、VL350/CSが17万5000円前後の見込みだ。
VALUESTAR Lシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VALUESTAR L | VL750/CS | セパレート型 | 3D対応、CPU・GPU強化 | Core i7-870M(2.93GHz/最大3.6GHz) | 8192MB (DDR3) | 1TB | 64ビット版 7 Home Premium | 28万5000円前後 |
VL350/CS | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core i5-650M(3.2GHz/最大3.46GHz) | 4096MB (DDR3) | 1TB | 64ビット版 7 Home Premium | 17万5000円前後 | |
VALUESTAR Lシリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VALUESTAR L | VL750/CS | NVIDIA 3D Vision対応23型ワイド | 1920×1080 | Intel H55 | BD-R/RE対応 Blu-ray Disc(Blu-ray 3D対応) | GeForce GT 330 | Office Home and Business 2010 |
約9.4キロ(本体) |
VL350/CS | 23型ワイド | 1920×1080 | Intel H55 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 | Office Home and Business 2010 |
約9.4キロ(本体) | |
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