auの販売ランキングは、10月に入って少しあわただしくなってきた。
首位はシャープ製のスリムワンセグ「W52SH」が獲得。連続首位記録を「13」に伸ばし、本端末だけは変わらず高い人気を維持している。
続いて2位は三洋電機製のソリッドデザインワンセグ「W52SA」(前回4位)、3位はカシオ計算機製の防水ワンセグ「W52CA」(前回2位)、4位はデジカメケータイ「EXILIMケータイ W53CA」(前回3位)、5位は東芝製のウェッジシェイプデザインワンセグ「W53T」(前回6位)が入った。
これら端末は最近、集計週により順位が互いに上下することから、それぞれの週の販売数も大きな差がないと予想される。つまり“それぞれの層に平均的に売れている”。少々つまらないが、「多品種少量生産」体制の今、理にかなった販売戦略がとれているといえるだろう。
そんな中、最後の“2007年夏モデル”となるソニー・エリクソン製「W53S」がようやく発売。初登場で9位に入った。出足はまずまずといえるが、次回以降、どのような動きとなるだろうか。
なおKDDIは、「10月16日に都内某所で記者発表」と新機種発表を示唆する予告を行っている。
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、ドコモやau以上に激しい動きになった。
今回の首位はなんと2006年11月発売の“AQUOSケータイ 2nd model”「911SH」が、“3rd model”の「912SH」を抑えて獲得。3月第3週以来、約6カ月ぶりに首位に返り咲いた。
この結果は9月末に行われた値下げが大きく影響したと想像できる。同じく値下げされた“ほぼ全部入りのハイエンド”「911T」も前回の10位から5位に大きく躍進した。一方、値下げ機種の“目玉”が増えたためか、“値下げされるまで待っていた人”の買い需要がひと段落したためか、9月末に約10カ月ぶりの首位カムバック劇を演じた“最強デジカメケータイ”「910SH」は、大きくトーンダウン。首位から9位に落ちた。
そのほか、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の新機種(なのか?)「705Px」も初登場。前回2位の「705P」に変わり、7位にランクインした。
さて、基本的に端末の販売価格は“販売店が決められる”ことにはなっているが、ここまで分かりやすく一斉値下げ効果が出ると、キャリアの意向が店頭の販売価格に深く関わっていることは明白だ。ともあれ、それが売れるということはユーザーニーズをうまくとらえたからだといえる。さながら、百貨店などにおけるバーゲンセールあるいはクリアランスセールが開催されたようなイメージなのだろうか。最近は販売奨励金制度の是非など携帯の購入手段についての話題が豊富だが、今後はこれらもふまえた「ついつい買ってしまう」ような手法を、携帯キャリアや販売店がいかにうまく展開していくかにも注目したい。
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