ユーザー辞書は文字どおり“ユーザーが作成する辞書”だが、1つのテーマに基づいてあらかじめ作成された辞書もある。それが、メーカーサイトなどで配信されている「ダウンロード辞書」だ。この辞書を使用すると、専門用語やくだけた言葉などが変換候補に優先表示され、簡単に変換できるようになる。
例えば、シャープのドコモ端末向けのメーカーサイト「SH-MODE」では、「顔文字辞書」「学生辞書」「関東便利辞書」「グルメ辞書」「ビジネス辞書」「ブランド名辞書」「大阪弁辞書」など、29種類のダウンロード辞書が配信されている(2009年3月24日現在)。
例えば、SH-MODEの顔文字辞書をダウンロードして設定すると、「あ」で「(;^ ^)σ(あなた)」「(*'с'*)ノ(あのー) 」、「や」で「\(~o~)/(やったー)」「ヘ(´Д`)ヘ(やれやれ)」といった顔文字が変換候補の上位に現れる。顔文字のバリエーションを増やしたい人にお勧めだ。さらに、ビジネス辞書には「あ」で「赤字国債」、「け」で「景気対策」が変換候補の上位に現れる。ケータイでビジネスメールをやり取りすることが多い人は、設定しておくと便利になるかもしれない。
SH-01Aのダウンロード辞書は最大10件を保存し、そのうちの5件を使用辞書として設定できる。ただし、あまりたくさんのダウンロード辞書を設定すると、通常の単語が変換候補の後方に表示されてしまうので注意したい。例えば、ダウンロード辞書を設定していない場合、「あ」と入力すると「明日」が変換候補の先頭に現れるが、顔文字辞書とビジネス辞書の設定後に「あ」を入力すると、「(;^ ^)σ」や「IMF」「赤字国債」などが先頭に現れ、「明日」は8番目まで下がってしまう。もちろん、1度入力した単語は変換候補の先頭に表示されるので、よく使う単語は問題なく変換できる。
ダウンロード辞書は、データごとに設定(オン)と解除(オフ)を変更できるので、メールの用途に応じて使う辞書を切り替えるのも有効だ。1度オフにしても端末の辞書リストにデータは残るので、もう1度使いたいときに再設定すればよい。
ユーザー辞書を利用 | ダウンロード辞書を利用 | |
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対応機種 | ほぼすべての現行機種 | ほぼすべての現行機種 |
起動/設定時間 | 約3分(1単語あたり) | 約5分 |
料金 | 無料 | 無料(+パケット料金) |
お役立ち度 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
自慢度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
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