KDDIは5月25日、EZwebなどauのインターネットサービスを無線LAN(IEEE802.11b/g準拠)の経由で利用できる「Wi-Fi WIN」を発表した。対応機種である東芝製「biblio」の発売(今夏予定)に合わせて提供を開始する。
Wi-Fi WINは、au携帯電話からインターネットを利用する場合、従来のau網ではなく無線LANアクセスポイントと固定ブロードバンド回線を利用するサービス。無線LANを利用するとパケット料金が課金されないほか、通信速度も最大54Mbpsと高速でインターネットにアクセスできる。EZweb内の着うた/着うたフル/着うたフルプラスといった音楽コンテンツや、100Mバイトクラスの大容量LISMO Video、EZブックで配信される電子書籍のダウンロードなどが快適に行える。
また対応するPCサイトビューアー(Opera Mobile 9.5)を使えば、Flash Videoを採用した「You Tube」など動画共有サイトにも、au端末からアクセスできるようになる。
Wi-Fi WINの利用には、対応のau携帯電話(スタート時はbiblioのみ)とインターネット接続環境(ブロードバンド回線とIEEE802.11b/g対応の無線LAN親機)が必要。ドコモのホームUとは違い、ISPを問わず接続できるという。無線LANの自動設定システムとして「AOSS」「らくらく無線スタート」「Wi-Fi Protected Setup」に対応した。なおWi-Fi WINはWEPやWPAなどの暗号化はサポートするが、WEB認証には対応しない。そのため公衆無線LAN環境で使う場合は、FREESPOTなどWEB認証を行わないサービスを選ぶ必要がある。
Wi-Fi WINの月額料金は月額525円。ただし、2011年6月末までは月額利用料が無料で提供する。Wi-Fi WINで接続するとパケット通信料は発生しないが、固定ブロードバンド回線の接続料などはユーザーが負担する。
またKDDIは本サービス開始に合わせ、Wi-Fi WINとKDDIまとめて請求を利用するユーザーを対象に、ブロードバンドサービスの「ADSL one 10」「au one net ADSLレギュラーコース10(e)」をインターネット利用料・モデムレンタル料を合わせて月額1575円で提供する。
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