ソフトバンクモバイルの2009年夏モデルとして登場した「830SC EMPORIO ARMANIモデル」は、デザインブランドを展開す伊Giorgio Armaniと韓Samsung電子、ソフトバンクモバイルのコラボレートで誕生した端末。Giorgio ArmaniとSamsung電子の提携関係は2007年に始まり、これまでに全面タッチパネル式のArmaniケータイなどが発表されている。
今回日本向けに登場した830SCは、通常のダイヤルキーを備える薄型ストレート端末をベースに、Giorgio Armaniの設立者であり世界的ファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニ氏が日本のユーザーに向けにデザインを手がけた。発売は9月中旬予定と、今夏モデルとしては遅め。開発途中ということもあり、5月19日の発表会場では試作機の展示のみで手にすることはできなかった。
アルマーニ氏本人がデザインしたという830SC。一番の特徴は氏が「東京の夜景」をイメージしたというLEDイルミネーションだろう。着信時などに本体側面がきれいに光る様子は、確かに大都市の夜景を見ているようで、心惹かれるものがある。
「東京の夜景」をイメージしたLEDイルミネーション。本当にきれいに光る
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ディスプレイは、約2.2インチQVGA(240×320ピクセル)の最大26万色表示有機ELを採用した。バッテリーの残量表示がArmaniロゴになっているなど、UIも手が加えられているようだ。ただし有機ELのためか、一定時間がたつとピクト部が消灯する。
ダイヤルキーはシートキーで、ガイドの突起を設けることによって押しやすいように工夫されている。だが[クリア]キーの位置が国内端末のそれとは異なり、[メール]ボタンと同じ場所になっている。操作をする際は、若干慣れが必要かもしれない。
そのデザインに目がいく830SCだが、音楽機能も充実しているのが特徴だ。本体の右側面には3.5ミリステレオミニジャックが用意されており、市販のステレオヘッドフォンやイヤフォンをそのまま刺して使うことができる。音量や再生・停止をすぐに行うことができるミュージックコントロールキーも備えており、着うたフルにも対応した。さらに、製品にはArmaniのロゴが入ったステレオイヤフォンが同梱される予定だという。
なお充電や外部接続はmicroUSB端子を介して行う。説明員によると、「microUSB専用のACアダプタを付けるか、ソフトバンクモバイル標準の充電アダプタとmicroUSBを変換するアダプタを添付するか、まだ未定」とのことだ。
カメラには、AF付きの有効約300万画素CMOSセンサーを採用した。内蔵メモリーの容量は現在検討中。外部メモリとして、microSDカードスロットを備えており、最大8GバイトまでのmicroSDHCが利用できる。端末の背面全体がバッテリーカバーになっており、外すと外部メモリスロットとバッテリーにアクセスできる。今回の発表会ではその様子をうかがうことができなかった。なお、発売時には1GバイトのmicroSDが添付される予定だ。
通信サービスとしては、3Gハイスピード(3.6Mbps)と世界対応ケータイ(3G/GSM)に対応。フルブラウザも搭載している。外部機器との情報のやりとりはBluetoothで行うことができるが、赤外線ポートがない点には注意が必要だ。携帯電話の機能としては、「731SC」と近いものがあり、ソフトウェア面でのベースも731SCであるそうだ。
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