「N-06A」を無線LANアクセスポイントとして利用する「アクセスポイントモード」の起動中に、ほかの機能は利用できるのだろうか。アクセスポイントモードの動作中は、マルチタスクは原則として無効になり、別の機能は起動できない。メールは受信できず、通知もされない。ただし音声着信した際に応答することはでき、通話中も(アクセスポイントモード経由の)インターネット接続は途絶えない。
FOMAは音声通話とパケット通信を同時に行える仕様だが、アクセスポイントの動作時は、パケット通信がFOMA網ではなくmoperaUに接続されるので、通知も受信できないのだろう。アクセスポイントモード利用中に届いたメールをすぐに読みたければ、アクセスポイントモード終了後に「iモード問い合わせ」を実行するのが確実だ。
N-06Aのアクセスポイントモードの電波が届く距離も気になるポイントだ。4DKほどの木造の平屋にて、家屋のほぼ中央にN-06Aを置いて確認したところ、屋内のどの場所でもアクセスポイントとして検出され、インターネットに接続できた。N-06Aを窓際に置いた場合も、窓が見通せれる場所なら30メートルほど離れた外にいても、問題なく接続できた。
N-06Aは一般的な無線LANアクセスポイントと比べると出力は弱いが、外出先などで利用する分には不便はなさそうだ。なお、N-06Aは電波出力レベルを設定するといった機能は備えていない。
早朝のJR山手線の移動中にPCからN-06Aに無線LAN接続をして、速度計測サイトで通信速度を計測したところ、下り最大2Mbps程度の速度を記録した。上り速度は300Kbpsを超えることも珍しくなかった。
同じく早朝のJR東海道線の川崎駅〜品川駅間でFTPでファイルを受信したところ、受信が途切れることなく平均で1.1Mbps程度の下り速度を記録した。早朝というトラフィックの少ない時間帯だったが、ある程度高速で移動していても、大きな不満のない速度で通信できた。
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