筆者は左手の親指がささくれることが多く、よくバンソウコウを貼っている。今朝もバンソウコウを貼り、出社途中にiPhone 3GSを触っていたところ、10回の1回程度の割合ではあるが、画面をタップしてもうまく反応しないことがあった。iPhoneは静電容量式のタッチパネルを採用しており、指でタッチした部分の表面電荷の変化をとらえて位置を検出する。手袋やバンソウコウなど、画面と指の間に“絶縁体”があると、電気が流れにくくなるので、スムーズに操作できなくなる。
バンソウコウ自体はそれほど厚くないので、少し強く押せば問題なく反応するが、軽くたたくと反応しないことがあった。筆者の場合、ケータイは左手(片手)で使うことが多いので、左親指でうまく操作できないと困ったことになる。左手でiPhoneを持ち右人差し指で操作をすればいいのだが、やはりケータイは片手で使いたい。この場合、バンソウコウを貼ったまま頑張って(?)使い続けるか、右手に持ち替えて使うことになりそうだ。
ちなみに、静電容量式のタッチパネルに対応したタッチペンを利用すれば、指で触らずにiPhoneを操作できる。「画面を指紋で汚したくない」「爪が長くて指では操作しにくい」といった人にお勧めだ。レイアウトから発売中のタッチペン「RT-T1PEN1」(1280円)など、iPhone対応のタッチペンはいくつか発売されているので、調べてみるといいだろう。また、Dots Gloves社が販売している手袋「Dots Gloves」は、人差し指と親指の部分に特殊なパーツを設けており、装着したままiPhoneのタッチ操作ができる。
タッチペン、手袋とくれば、バンソウコウも……と思ったが、さすがにタッチパネル対応のバンソウコウは見つからなかった。

撮影用の手袋を装着してiPhoneを操作したところ、指よりは反応は鈍いが、布が薄いためか、頑張ればなんとか操作できた(写真=左)。「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」に付属していたタッチペンでも問題なく操作できた(写真=右)
タッチパネルケータイのUIに思うこと
第23回 需要が拡大するタッチパネルでiPhoneを越える端末作り
“おもちゃ部隊”の発想と技術力が生み出すタッチパネル――シナプティクス
タッチパネルの憂鬱と、その先にある可能性Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.