待受画面をタップすると表示される「待受タッチランチャ」は、SH-04Aと「SH-06A」ではメニューが固定されていたが、SH-03Bでは好みの機能やデータを割り当ててカスタマイズ可能になった。変更したい機能アイコンをロングタップすると現れるサブメニューからほかの機能を登録できる。アドレス帳に登録した人物の電話番号やメールアドレス、特定のiアプリなど細かいデータの割り当ても可能だ。
なお、変更できるのは画面中央に表示されている12個の機能のみで、左端の3つの機能(iウィジェット、トップメニュー、iモード)と、右端の4つの機能(マナーモード、発着信履歴、アドレス帳)は固定となる。
左からSH-04A、SH-06A、SH-03Bの待受タッチランチャ。中央のメニューがSH-04A、SH-06Aの9個から12個に増えたほか、iウィジェットが追加され、トップメニューが中央から左端に移動しているなど、アイコンの配列も変更されている細かいところでは、待受画面のショートカット機能も改善されている。SH-04AとSH-06Aでは待受画面の日時をタップするとスケジューラが起動するが、SH-03Bでは「日にち」と「時間」でショートカットが分かれており、日にちをタップするとスケジューラ、時間をタップするとアラームが起動する。また、待受画面のカレンダーからもスケジューラを起動できる。

SH-03BはSH-04Aに引き続きモーションセンサーに対応しており、端末の傾きに連動して縦画面と横画面が切り替わる。SH-03Bではさらに、縦と横画面の自動切替をオフにすることも可能になった(写真=左)。ディスプレイ部をスライドすると、新規メール作成画面やブックマークを自動で表示するスライド連動機能も搭載している(写真=右)QWERTYキーだけでなく、タッチパネルのソフトウェアキーによる文字入力の操作性も向上させた。SH-04Aのソフトウェアキーは、一部のキーを除き「あ」〜「わ」のひらがな表記のみだったが、SH-03Bでは一般的なダイヤルキーと同じく、ひらがなのほかに数字とアルファベットも表示。よりスムーズに英数字を入力できる。また細かいところでは、SH-04Aでは文字を入力すると、文字を削除する[CLR]アイコンの位置が上にずれるが、SH-03Bでは同じ位置で固定されるようになった(ちなみにアイコンは[CLR]から[DEL]に変更されている)。
もう1つ注目したい進化点として、SH-03Bではディスプレイを開いた状態でもタッチパネルを操作できるようになった。この仕様により、QWERTYキーで文字を入力し、変換候補を直接タップして選択といった操作が可能になり、よりスムーズに文字を入力できる。
日本語入力システムは「ケータイShoin9」を採用。1画面に表示できる変換候補の数が拡大したほか、変換候補の意味をその場で調べられる辞書連携機能も搭載した。これはシャープ端末の「スマートリンク辞書」と連動した機能ではなく、ケータイShoinオリジナルの機能となる。マルチタスクで辞書を起動せずに単語の意味を調べられるので便利だ。
カメラは520万画素CMOSを搭載。先進機能に注力したPROシリーズのモデルなら800万画素CCDほどのスペックは欲しいが、「高画素のCCDカメラを搭載するとボディが突起してしまう」(説明員)ことから見送られた。ただし撮影機能やユーザーインタフェースは強化されており、最大10人の個人検出対応の顔認識や、登録した名前ごとに画像を閲覧できる個人アルバム、シーン自動認識機能などを利用できる。
大画面タッチパネルと使いやすいQWERTYキー搭載――「SH-03B」
iモード対応のQWERTYキー+タッチパネルケータイ──「SH-04A」
写真で解説する「SH-04A」
第1回 タッチパネルUIの操作感
第1回 タッチパネルで何ができる? できない?
第2回 やはり「SH-04A」が最強なのか?――タッチUIを徹底解剖する
第3回 F、N、SH、それぞれが個性を発揮――カメラ、ビュワー、ブラウザのタッチ操作
第4回 “AQUOSケータイ”SH-04Aが真価を発揮――ワンセグ、音楽プレーヤーのタッチ操作Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.