QWERTYキーではなく、ケータイと同じテンキーで文字を入力したいユーザー向けに、テンキー型のキーボートも用意されている。キーの切り替えは、画面左下の[文字]キーを長押しし、専用メニューを呼び出して行う。iPhoneとは異なり、押す場所がキーボードの種類によって変わることがないのがいい。
QWERTYキーでの入力の方が、POBox Touchの良さがより強く感じられるとのことだが、テンキーでも優秀な予測変換を利用した文字入力が可能だ。フリック入力などには対応していないが、4インチディスプレイに表示される大きめのキーはなかなか押しやすい。カーソルキーも用意されていて、文字入力後に[→]キーを押すと同じ文字を入力できる「つづけて入力」もサポートしている。
かな入力モードで工具のアイコンをタップすると設定画面が呼び出せる。ここではソフトキーボードの動作を細かくカスタマイズできたり、入力ミス補正機能のオン/オフを切り替えたりできる。
本体を横向きにすれば、横長の画面により大きな面積のキーを表示して入力することも可能。この場合もQWERTYキーではダイナミック表示が可能で、母音が大きくなる。入力しないキーは薄くなるハイライト表示にも対応している。縦横の切り替えは、モーションセンサーによりスムーズに行われる。
POBox Touchのレスポンスは非常に軽快で、評価機では日本語が快適に入力できた。こと日本語の入力に関しては、Xperiaには大きな不満は感じられない。英語の予測変換にも対応しているので、英文も少ないキータッチで入力が可能だ。あくまでも本稿執筆時点での評価だが、XperiaのPOBox Touchは間違いなく国内のフルタッチパネルスマートフォンで最高クラスの入力環境だと言えるだろう。
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