スマートフォンを使いやすく――「Xperia」を基点にドコモが目指すもの:iPhoneに勝てる?(1/2 ページ)

» 2010年01月21日 22時55分 公開
[田中聡,ITmedia]

「Xperia」は新感覚でハイスペックなスマートフォン

photo NTTドコモ 代表取締役社長 山田隆持氏

 「その感覚、その体験、なにもかも、新しい」――そんなキャッチフレーズとともに発表されたNTTドコモのスマートフォン「Xperia」は何が“新しい”のか。同社 代表取締役社長の山田隆持氏は、Xperiaの特長は「新感覚エンタテインメント」「新感覚フォトコミュニケーション」「ハイスペック」だと説明した。

 新感覚エンタテインメントとは、音楽や映像、写真を一元管理できる「Mediascape」や、PCに取り込んだ音楽の管理や転送ができる「Media Go」などを指す。新感覚フォトコミュニケーションは、ユーザーの写真に、mixiやTwitter、Facebookなどの更新履歴を組み合わせて表示できる「Timescape」を指す。そして4.0インチのフルワイドVGA液晶や1GHz CPU、上り最大2.0MbpsのHSUPA、無線LAN、顔検出対応の810万画素カメラなど、文字どおりリッチコンテンツを十分に楽しめる高いスペックを持つ。

photo 「Xperia」の3つの特長
photophotophoto 音楽、写真、映像を一元管理できるほか、音楽再生中に関連コンテンツを検索できる「Mediascape」(写真=左、中)。PSPなどでも採用されている音楽管理ソフト「Media Go」を利用できる(写真=右)
photophotophoto 「Timescape」では、アドレス帳に登録した人物のSMSや通話、TwitterやFacebookなどのコミュニケーション履歴を確認できる。写真の登録も可能だ
photophoto VGAサイズの動画再生や上り最大2.0MbpsのHSUPA、無線LANにも対応している

ITリテラシーの高くない人にもスマートフォンを使ってほしい

photo サービスと料金から、多くのユーザーがスマートフォンを利用しやすい環境を作る

 Xperiaの発売に伴い、ドコモはスマートフォンへの取り組みを強化する。まず、ドコモのスマートフォンで利用できるポータルサイト「ドコモマーケット」を4月に開始する。「Androidアプリは世界中で日々増え続けているが、英語と日本語が混在しており、アプリの検索もしにくい。日本のケータイに慣れ親しんだお客様には利用しにくいので、人気コンテンツやドコモがお勧めするコンテンツを日本語で紹介することで、お客様の利便性を向上させたい」と山田氏は導入の経緯を説明した。「ITリテラシーがそれほど高くない人にどれだけ使ってもらえるかが重要だと考えている」(山田氏)

 山田氏はドコモマーケットについて「いろいろなオープンアプリケーションの総合百貨店にしたい。基本思想は“オープン”なので、AndroidだけでなくWindows Mobile向けアプリも扱いたい」と話す。さらに、2010年内をめどにドコモがスマートフォン向けアプリの課金代行サービスを開始することも検討しているという。ドコモマーケットではAndroidマーケットのアプリをジャンルごとに絞って紹介するが、採用するジャンルは現時点では未定。サービス開始当初には100アプリを掲載する予定だ。

 スマートフォン向けの料金サービスも改訂し、2010年4月1日から「パケ・ホーダイ ダブル」に「Biz・ホーダイ ダブル」を統合。iモード端末とスマートフォンのパケット定額サービスを一本化する。現在、パケ・ホーダイ ダブルを契約したSIMカードをスマートフォンに挿入してインターネット通信をすると、上限額は月額1万3650円だが、4月1日以降の上限は月額5985円となる。「スマートフォンを購入するとBiz・ホーダイ ダブルを再契約する必要があるので面倒だったが、Biz・ホーダイ ダブルとパケ・ホーダイ ダブルを統合できてすっきりした。スマートフォンで通信すると月額5985円、iモードを使うと月額4410円なので、(仕組みが)簡単になる」(山田氏)

photophoto Androidアプリをはじめとするスマートフォン向けアプリを掲載する「ドコモマーケット」を4月に開始する(写真=左)。パケット定額サービスはスマートフォンやiモード端末を問わず、「パケ・ホーダイ ダブル」に一本化される(写真=右)

 Xperiaはiモードには対応していないが、「2010年中にiモードメールがスマートフォンで使えるよう開発している」(山田氏)という。また、XperiaのOSは「Android 1.6」だが、Android 2.0などにアップデートする予定は現時点では未定とのこと。

 市場での競合が予想されるiPhoneと比べた場合、Xperiaの優位性はどこにあるのか。この点について山田氏は「ハード面ではHSUPAに対応しているので、アップロードが速い。ディスプレイ(4.0インチフルワイドVGA)とカメラ(810万画素)のスペックも高い。ソフト面は、マルチタスクに対応しているほか、ドコモマーケットを利用できることが利点」と自信を見せた。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月25日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  3. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  4. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  5. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  6. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  7. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  8. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  9. モバイルSuicaの新決済「teppay」を早速試した 店員への伝え方や決済音は? スムーズに決済できる? (2026年10月22日)
  10. 「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か? (2026年10月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー