“Android新時代”の旗手――ロンドンで見たHTC「Desire HD」と「Desire Z」の実力日本市場でも「年内に発売したい」(2/3 ページ)

» 2010年09月16日 23時00分 公開
[神尾寿,ITmedia]

凝縮感が魅力の「Z」

 次にDesire Zだが、こちらはZ型ヒンジによるQWERTYキーボードの搭載が、デザイン上の特長にもなっている。実際に手にしてみると、この新型のヒンジはとても精緻な機構であることが分かる。本体の前面部に横向きの力を入れると、滑らかな弧を描くように動き、パタンとキーボード部分が現れる。その動き、開閉音ともにとても上質であり、筆者はつい何度も開閉してしまった。これにはBMWやベンツのドアを開閉するときにも似た快感がある。

 デザイン的に見ても、この機構は優れている。キーボード部分を閉じたときはボディに一体感があり、一見するとフルタッチパネル型端末のようだ。そして、ひとたびキーボードを開くと、HTCが「ゼロ・スライディング」と呼ぶように、表示部とキーボード部の段差がほとんどなく、一般的なスライド型キーボード端末に特有の無粋さがない。

PhotoPhotoPhoto Desire Zを手に持ったところ。Desire HDに比べてコンパクトなので、手への収まりはよい。少し丸みを帯びた形状はとても持ちやすかった。これなら電車の中でも、フルタッチパネル端末として使えそうだ。背面もDesire HDと比べるとすっきりとした印象で好感が持てる。ヘアライン加工された金属パネルの質感もいい。
PhotoPhotoPhoto Desire ZはZ型ヒンジが特長。その動きはとてもスムーズであり、上質感さえある。キーボードを開いた時の剛性も高い

 このキーボードは使い勝手も優れている。キートップはラバーコーティングされており、押したときのコシはあるものの、表面部はペコッとへこむ。これにより指の腹でしっかりとタイプすることもできるし、爪でプチプチと押し込むこともできる。特に後者は、ネイルにこだわる女性にとってうれしいところだろう。基本フレームが金属なのでボディ剛性が高く、キーの入力時の感触に安定感があったことも好ましかった。Desire Zのキーボードは、デザインの美しさ・使い勝手・入力時のフィーリングのよさにおいて、すばらしい出来映えであると評価できる。

PhotoPhoto Desire Zのこだわりを感じるのがキーボード。段差が小さく、すばやい文字入力がしやすかった。またキートップのラバーコーティングにより、爪を立てての入力もしやすい。Desire Zは女性にもお勧めである

 しかし、このキーボードの機構以上に魅力的に感じたのが、Desire Zのサイズだ。同機は119(高さ)×60.4(幅)×14.16(厚さ)ミリであり、全体的にコンパクトだ。特に横幅が60.4ミリと、日本人の手にもしっくりと収まる。ちなみにiPhone 3G/3GSの横幅は62.1ミリ、iPhone 4は58.6ミリである。Desire Zの幅60.4ミリは一般的なケータイと比べればワイドだが、キーボードを折りたたんだ状態でも厚さが14.16ミリとそれほど厚くなっていないため、手に持ったときの収まりは悪くない。これなら“電車の中での片手持ち”でも十分に使えそうだ。女性の手にもフィットするだろう。

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