ドコモとしては2機種目となるAndroidタブレット「Optimus Pad L-06C」は、タブレット型端末向けに開発された最新のAndroid 3.0(開発コード名Honeycomb)を採用したモデルだ。片手でもかろうじて持てる幅のボディに8.9インチのディスプレイを搭載しており、Mobile World Congress 2011で展示された「Optimus Pad」とは背面のデザインが一部異なる。発売は3月下旬を予定しており、予約は3月15日から受け付ける。
Optimus Pad L-06Cは、表面からボタンを一切なくしたシンプルなデザインのタブレットだ。電源ボタンとボリューム調節用のシーソーキーを側面に備えるが、それ以外の操作はすべて画面内のボタンで行う。ディスプレイの解像度は1280×768ピクセルで、XGA(1024×768ピクセル)よりやや横長のワイドXGAとでも呼ぶべきサイズだ。液晶ディスプレイの周りには幅約2センチ弱くらいの“額縁”があり、親指と人差し指でつまむように持つときに画面に指がかからないようになっている。重量は約620グラム。
プロセッサーは、PC向けの高性能グラフィックスプロセッサの開発元として知られるNVIDIAが手がけた、デュアルコアARMプロセッサ「Tegra 2」を採用。コアは各1GHzで動作する。背面には5MピクセルのCMOSカメラを2基備え、内蔵アプリで3D写真や3D動画の撮影が可能だ。ただしOptimus Pad L-06C上では3Dで再生できないため、撮影した写真や映像を楽しむためには別途3Dテレビなどが必要だ(LYNX 3D SH-03Cでは再生不可)。また2Mピクセルのインカメラも備え、カメラを切り替えることで自分撮りなどもできる。
バッテリーは6400mAhと大容量。ただしユーザーが交換できるようにはなっていない。またボディには、横向きに持ったときの左側に1つ、右側に2つの、計3つのスピーカーを搭載しており、横に持ったときも縦に持ったときもステレオスピーカーで高音質な音声が楽しめる。ボディ株にはmicro USB端子とHDMI端子を備える。micro USB端子はデータ通信用で、デジタルカメラなどから画像を転送したりできるが、充電は専用端子にACアダプターを接続して行う仕様。HDMI端子はフルハイビジョンの映像をテレビに映すことも可能だ。
spモードやドコモマーケット、BeeTV、スマートフォン動画、2Dfactoなど、ドコモが提供するキャリアサービスはサポートする半面、音声通話やデジタル通信(テレビ電話、64Kデータ通信)は非サポートで、インターネットを快適に使う端末に位置づけられる。通信方式はHSUPAとGSMをサポート。このほか802.11b/g/nとBluetooth 3.0も利用できる。
機種名 | Optimus Pad L-06C |
---|---|
OS | Android 3.0 |
CPU | NVIDIA Tegra 2 1GHz |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約243×150×12.8ミリ |
重さ | 約620グラム |
連続通話時間 | − |
連続待受時間 | W-CDMA:約900時間、GSM:約750時間 |
アウトカメラ | 有効約510万画素CMOS |
インカメラ | 有効約200万画素CMOS |
外部メモリ | − |
ディスプレイ | 約8.9インチワイドXGA(1280×768ピクセル)TFT液晶、1677万7216色 |
ボディカラー | Mat Black |
主な機能 | HSUPA、GSM、GPS、Wi-Fi、Bluetooth、spモード、ドコモマーケット ほか |
発売日 | 3月下旬(事前予約は3月15日から受け付け) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.