Samsung電子が4月7日に開催したグローバルモデルの説明会で、短時間ではあるが、「GALAXY S II」や「GALAXY Tab 10.1」などの最新モデルに触れる機会を得た。外観を中心にフォトリポートをお届けしよう。
GALAXY S IIは、Samsung電子が2011年に展開するGALAXYシリーズのフラグシップモデル。スマートフォン向けの最新Android OSであるAndroid 2.3を採用し、NFCもサポートする。Mobile World Congress 2011での発表当時は、Samsung電子が開発した1GHzのデュアルコアプロセッサーを搭載するとしていたが、製品版では1.2GHzに変更される予定。「GALAXY S」や「GALAXY Tab」では、同じくSamsung電子が開発したプロセッサー「S5PC110」を採用しているが、GALAXY S IIのプロセッサー名は現時点では公表していない。
サイズ/重さは約66.1(幅)×125.3(高さ)×8.49(厚さ)ミリ/116グラム。NTTドコモから発売された「GALAXY S SC-02B」のサイズ/重さは約64(幅)×122(高さ)×9.9(厚さ、最厚部約12)ミリと比べると幅と高さが増しているが、厚さと重さが減っており、より軽量スリムなボディとなっている。ディスプレイには、GALAXY SのSUPER AMOLEDから視野角や屋外での視認性が向上した4.27インチ、480×800ピクセルの「SUPER AMOLED Plus」を搭載。さらなる低消費電力も実現している。
カメラはGALAXY Sの500万画素から800万画素に向上し、1920×1080ピクセル/30fpsのフルHD動画の撮影と再生も可能。通信速度は下り最大21MbpsのHSPA+に対応。薄型化を図りながら、バッテリー容量はGALAXY Sの1500mAhから1650mAhに増量している。このほか、音楽、ゲーム、電子書籍、SNSをシームレスに利用できる「Samsung Hubs」を搭載。音声技術も強化し、画面上のテキストを音声にできる「Samsung voice solution」を利用できる。
GALAXY S SC-02B | GALAXY S II | |
---|---|---|
OS | Android 2.2 | Android 2.3 |
チップセット | S5PC110(1GHz) | 1.2GHzデュアルコアプロセッサー |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約64×122×9.9(最厚部約12)ミリ | 約66.1×125.3×8.49ミリ |
重さ | 約118グラム | 約116グラム |
バッテリー容量 | 1500mAh | 1650mAh |
ディスプレイ | 約4.0インチワイドVGA(480×800ピクセル)SUPER AMOLED | 約4.27インチワイドVGA(480×800ピクセル)SUPER AMOLED Plus |
カメラ | 約500万画素(HD動画撮影) | 約800万画素(フルHD動画撮影) |
内蔵ストレージ | 約512Mバイト+16Gバイト | 約16Gバイト/32Gバイト |
外部メモリ | microSDHC(最大32Gバイト) | microSDHC(最大32Gバイト) |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | ○ | ○ |
Android 3.0を搭載するタブレットは3製品を発表している。GALAXY Tab 10.1については、Mobile World Congress 2011で披露した約170.4(幅)×246.2(高さ)×10.9(厚さ)ミリ/重さ約599グラム、CTIA Wireless 2011で披露した約172.9(幅)×256.6(高さ)×8.6(厚さ)ミリ/重さ約595グラムの2製品が存在するが、今回の説明会では前者のモデルが展示されていた。いずれも約620グラムの「Optimus Pad L-06C」、約700グラムの「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」より軽い。
サイズと重さ以外にもスペックの違いがある。厚さ10.9ミリのGALAXY Tab 10.1は、アウトカメラが800万画素、フルHD動画の録画と再生に対応、バッテリー容量が6860mAhであるのに対し、厚さ8.6ミリのGALAXY Tab 10.1は、アウトカメラが300万画素、再生はフルHD対応だが録画はHDまで、バッテリー容量が6800mAhとなっているほか、Samsung独自のUI(ユーザーインタフェース)「Touch WIZ」を採用している。2製品とも、10.1インチ、1280×800ピクセルの液晶、200万画素インカメラ、1GHzのデュアルコアプロセッサー(1.2GHzに変更される可能性がある)を搭載するほか、下り最大21MbpsのHSPA+に対応する。地域や事業者によって2製品を別々に投入するのか、1製品に絞るのかは未定。
GALAXY Tab 10.1よりも小さい8.9インチディスプレイを備える「GALAXY Tab 8.9」もCTIA Wireless 2011で発表しており、サイズは約157.8(幅)×230.9(高さ)×8.6(厚さ)ミリ/重さは約470グラム。8.6ミリの厚さは、10.1と同じくタブレットでは世界最薄。ディスプレイサイズの解像度は1280×800ピクセルのワイドXGA。ちなみに、現在ドコモから発売されている「GALAXY Tab SC-01C」のサイズ/重さは約120(幅)×190(高さ)×12.1(厚さ、最厚部12.2)ミリ/約382グラム。GALAXY Tab 8.9はGALAXY Tabから88グラム重くなっている。
会場に展示されていたGALAXY Tab 10.1(厚さ10.9ミリ)のUIは、Android 3.0の標準UIと同一で、SamsungのTouch WIZは採用されておらず、Optimus PadやMOTOROLA XOOMと大きく操作性は変わらない印象だった。
GALAXY Tab | GALAXY Tab 10.1(厚さ10.9ミリ) | GALAXY Tab 10.1(厚さ8.6ミリ) | GALAXY Tab 8.9 | |
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OS | Android 2.2 | Android 3.0 | Android 3.0 | Android 3.0 |
チップセット | S5PC110(1GHz) | 1GHzデュアルコアプロセッサー | 1GHzデュアルコアプロセッサー | 1GHzデュアルコアプロセッサー |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約120×190×12.1(最厚部約12.2)ミリ | 約170.4×246.2×10.9ミリ | 約172.9×256.6×8.6ミリ | 約157.8×230.9×8.6ミリ |
重さ | 約382グラム | 約599グラム | 約595グラム | 約470グラム |
バッテリー容量 | 4000mAh | 6860mAh | 6800mAh | 6000mAh |
ディスプレイ | 約7.0インチ、ワイドSVGA(600×1024ピクセル)TFT液晶 | 約10.1インチワイドXGA(1280×800ピクセル)TFT液晶 | 約10.1インチワイドXGA(1280×800ピクセル)TFT液晶 | 約8.9インチワイドXGA(1280×800ピクセル) |
カメラ | 約320万画素(アウト)/約130万画素(イン) | 約800万画素(アウト)/約200万画素(イン) | 約300万画素(アウト)/約200万画素(イン) | 約300万画素(アウト)/約200万画素(イン) |
内蔵ストレージ | 約512Mバイト+16Gバイト | 約16Gバイト/32Gバイト | 16Gバイト/32Gバイト/64Gバイト | 16Gバイト/32Gバイト/64Gバイト |
外部メモリ | microSDHC(最大32Gバイト) | − | microSDHC(最大32Gバイト) | microSDHC(最大32Gバイト) |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | ○ | ○ | ○ | ○ |
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