「Xperia PLAY SO-01D」最大の特徴といえるのが、ソニー・コンピュータエンタテインメントが提供するライセンスプログラム「PlayStation Certified」の認定を受け、プレイステーション(以下プレステ)のゲームを遊べること。現在対応しているのは初代プレステのゲームのみで、まずはソニー・コンピュータエンタテインメントのゲームが配信されている。その他メーカーのゲーム配信にも期待したいところだ。
プレステゲームは、「PlayStation Store」から購入できる。PlayStation Storeは、プリインストールされているショートカット「PS Storeを始めよう」からダウンロード可能だ。プレステゲームを購入するにはPlayStation NetworkのIDとパスワードを入力してログインする必要がある。支払いはクレジットカードまたはプレイステーションネットワークカード/チケットから行う。キャリア課金と連動した支払いには現時点では対応していない。
ダウンロードしたゲームには、プリインストールアプリ「PlayStation pocket」からアクセスできる。PlayStation pocketには「すべて」「最近のプレイ」「最近の追加」の3項目が用意されており、よく遊ぶゲームやダウンロードしたばかりのゲームなど、目当てのコンテンツを簡単に探せる。PlayStation pocketはウィジェットもあり、ホーム画面から手軽にゲームを探せるのもうれしい。
PlayStation Storeでは、ファイルサイズが20Mバイトを超えるコンテンツをダウンロードするには無線LAN接続が必要となり、3G回線ではダウンロードできない。現在配信されているソニー・コンピュータエンタテインメントのゲームはいずれも20Mバイトを超えており、300〜400Mバイト程度のゲームが多い。20Mバイト未満のゲームが配信される可能性もあるが、現時点では無線LAN経由でしかダウンロードできない。
Xperia PLAYは、快適にゲームを操作できるよう「ゲームキーパッド」を搭載しており、このゲームキーパッドに最適化されたゲームを遊べるのも特長の1つ。これらのゲームを手早く入手する方法として便利なのが「Xperia PLAY Game Launcher(以下Game Launcher)」。Game LauncherはXperia PLAYのホーム画面表示中にスライドさせると自動で起動し(ロック中でも起動する)、Xperia PLAYにインストールされているゲームが「Xperia PLAYゲーム」に、ゲームロフトやGゲー、セガなどが配信しているゲームが「他のゲームを表示」に表示される。さらに、画面右上のアイコンをタップするとAndroid マーケットにジャンプし、その他のXperia PLAY用のゲームを入手できる。また、「ゲームを取得」アプリやウィジェットから、ゲームロフトやGゲー、セガのゲームをダウンロードすることも可能だ。
なお、Game Launcher起動中にMENUキー→「設定」から自動起動のチェックを外すと、Game Launcherの自動起動がオフになる。その場合、Game Launcherはプリインストールされている「Xperia PLAY」アイコンから利用できる。
ゲームの種類によって入り口が別々なので少々分かりにくいが、プレステゲームはPlayStation pocketから、Xperia PLAYゲームはGame Launcherから起動する、と覚えておけばいいだろう。ちなみに、「Angry Birds」などXperia PLAYに最適化されていない通常のAndroidゲームをダウンロードしても、Game Launcherには表示されず、アプリ一覧に加わるのみ。プレステゲーム、Xperia PLAYゲーム、Androidゲームをまとめて閲覧したい場合は、やや原始的だがホーム画面にゲーム用フォルダを作って格納するのがよさそうだ。
PlayStation StoreとXperia PLAYゲームの有料コンテンツは、600円の売り切りタイプが多かった。Xperia PLAYゲームは無料で遊べるものも配信されている。
Xperia PLAYのゲームキーパッドは、方向キー、メニューキー、タッチパッド、△○×□キー、スタート/セレクトキー、L/Rキーで構成されており、専用ゲーム機のようにゲームをプレイできる。外観のイメージは「PSP go」に近い。実際にクラッシュ・バンディクーで遊んでみたが、グラフィックは美しく操作性はスムーズ。スマートフォンであることを忘れてプレイできた。
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