スマートフォンを含めて、昨今の携帯電話には、PCにUSB接続して、モデムとして使ったり、内蔵ストレージやmicroSDにアクセスしたりする機能は付いていて当たり前だ。これはPCという“ホスト”に対してUSB機器が“クライアント”として働くことになる。一方、自分自身がホストとなり、USB機器をつなげられる“USBホスト”に対応するAndroidスマートフォンも増えている。
「ARROWS X LTE F-05D」にも“USB機器接続”として、この機能が備わっている。市販されているMicro USBタイプの「USBホストケーブル(アダプター)」を用意すれば、USB機器を接続可能だ。USBホストケーブルを本体のMicro USB端子に接続し、それを介してUSB機器を接続すればよい。USBマスストレージクラスに対応した記憶媒体、HID(ヒューマンインタフェースデバイス)に準拠した入力デバイスやハブに対応している。
マスストレージはFAT16またはFAT32でフォーマットされた機器を接続できることを確認した。複数デバイスを接続しても、最初に接続したデバイスのみ認識する仕様となっている。接続すると自動的にマウントを行う。取り外す(アンマウントする)ときは、本体設定から「ストレージ」メニューに入り、「USBストレージの取り外し」を実行する。これをせずに取り外すと通知画面に警告が表示される。
HIDデバイスは、当方でキーボードとマウスが動作することを確認した。キーボードに関しては、次回掲載予定のBluetooth機能に関するレビューで詳細を述べるが、アメリカ英語キーボードを使った方がいいかもしれない。マウスについては、接続後、認識すると画面上にポインターが出る。フリック動作はマウスの左ボタンを押しながらドラッグアンドドロップすると行える。右クリックをすると、MENUキーを押したときと同じ挙動となる。
接続したデバイスへの給電もできるものの、その能力はあまり高くないので、USBハードディスクなど消費電力の大きいデバイスを使う場合や、ハブを介して複数デバイスを接続する場合は、自己給電して使うようにしたい。

USBホスト機能を使って接続したストレージデバイスは「/mnt/sdcard/external_usb/」にマウントされる(写真=右)。USBストレージは、手続きを踏まずに取り外すと、通知画面に警告が出る。取り外すときは、アンマウントしてからにしよう(写真=右)
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