第7回 指紋認証やプライバシーモードの使い勝手は?――「ARROWS X F-10D」ARROWS X F-10Dの“ここ”が知りたい(1/2 ページ)

» 2012年09月14日 10時57分 公開
[Sho INOUE(K-MAX),ITmedia]
photophoto 富士通製の「ARROWS X F-10D」。ボディカラーはBlack、Blue、Whiteの3色

質問:指紋センサーやセキュリティ機能は便利に使える?

photo F-10Dの「スマート指紋センサー」。指紋センサーを“押し込む”という新たな操作が加わり、便利になった。

 指紋センサーは、富士通製ハイエンド携帯電話の“アイデンティティ”の1つと言っても過言ではない。Androidスマートフォンでは「REGZA Phone T-01D」で初めて搭載されたが、iモードケータイのそれと比べると、連動するセキュリティ機能でまだ完全とは言い切れない面があった。「ARROWS X F-10D」ではどのような改善が図られているのだろうか。

 まず、指紋センサー自体は「スマート指紋センサー」と呼ばれる、センサー自体がボタンとして押し込めるものに進化した。このセンサー短く押し込むと、スリープの開始・解除を行える。ロック画面では、表示中に指で指紋センサーをサッとなぞると解除できる。これは、指紋情報を登録していなくても利用できて、非常に便利だ。通常の操作画面時に長押しすることで、後述する「プライバシーモード」の有効・無効を切り替えることもできる。

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ドコモ向けAndroidスマートフォンではおなじみの、ボタンタイプのロックスクリーン。これを表示した状態でセンサーをなぞるとロック画面が解除される。指紋を登録していなくても使える。なお、この画面は誤動作防止のため、標準設定ではロック解除認証が有効な場合も表示される。その場合は、この画面を解除したあとに、認証を行うことになる

 指紋を登録しておくと、ロック解除認証に利用することもできる。登録が済んでいない場合、認証方法の選択画面で「指紋」を選ぶと自動的に指紋登録画面になる。端末設定内の「セキュリティ」から「指紋設定」を選んで事前に登録を済ませておくこともできる。認証方法として指紋を使う場合は、最低2本の指を登録しておく必要がある。また、ケガをして登録した指が使えない、というときのために代替の認証方法を登録しておくこともできる。ここで代替認証を登録しておかないと、指紋認証がうまく行かなかった際のロック解除する術がなくなってしまうことも考えられる。セキュリティ面では若干劣ることになるかもしれないが、代替認証もしっかり設定しておきたい。

 筆者が使っている限りは、例えば紙をめくりすぎて指がカサカサになったり、入浴して指がふやけたりしない限りはしっかり認証できる印象だ。端末そのものが水に濡れたときは、センサー周辺の水をサッと払えば問題なく認証できる。指紋認証をロック解除に使うと、認証画面をバイパスして解除することもでき、まさしく“スマート”に使うことができる。

photophoto 指紋は最低2つの指を登録する必要がある。登録時は、登録したい指をタップして、最低3回スワイプ(なぞる)操作をすればよい。なぞり方が悪いと、スワイプ回数が増えるので注意しよう
photophotophotophoto ロック解除方法には指紋認証を選べる(写真=左端)が、指紋認証を選ぶと、バックアップ認証方法の登録を求められる。顔認証は代替として選べないようだ(写真=左中)。バックアップ認証を登録しておくと、認証画面の左下のボタンをタップすることで切り替えができる(写真=右中、右端)
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ロック解除を指紋認証で行える状態にしておくと、認証画面を経由して解除できるようになる。言葉で説明するより、動画で説明した方が早いと思うので、こちらをご覧いただきたい

 そのほかのセキュリティ機能としては、アプリケーションの起動を制限する「milock」(マイロック)や、ブラウザで入力するID・パスワードを管理する「パスワードマネージャー」をT-01Dから引き続き実装している。milockはアプリの1つとして登録されているので、アプリ一覧から選んで起動しよう。不用意に人に見られたくないメーラーアプリなどに起動制限をかけておく、などといった使い方ができるだろう。

 パスワードマネージャーは端末設定の「セキュリティ」項目の中にある。パスワードマネージャーにあらかじめIDとパスワードを登録しておくと、プリインストールされている「NX!input」のパスワード入力補助が有効になる。NX!inputでパスワード入力補助を選択すると、セキュリティ認証の後、登録したIDやパスワードを選択して入力できる。IDとパスワードが多岐にわたりすぎていて、都度思い出すのが面倒だ、という場合に便利な機能だ。別途、外部から導入した日本語入力システムでは入力できないので注意しよう。

photophotophoto milockでは、PIN(暗証番号)やパターンによる認証に加えて、指紋での認証が行える。指定したアプリを起動する際に認証を求めるようにできる。ただし、画面から隠すことはできない
photo パスワードマネージャーは、あらかじめIDやパスワードを登録しておいて、NX!inputで入力できる、という機能だ。利用するには事前に認証設定が必要

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