T-01Dでは指紋センサーは搭載したものの、「プライバシーモード」は搭載しておらず、この点を残念がる声が多かった。プライバシーモードは、その名の通り個人情報を守るための機能で、指定した人物・グループに関する電話帳エントリー、発着信履歴、送受信メール、画像……などを徹底的に非表示にできる。
F-10Dのプライバシーモードは、標準状態でブラウザのブックマーク、アプリケーション、ギャラリーの動画・静止画、指定された電話帳エントリーからの発着信履歴の表示・非表示を設定できる。電話の発着信履歴に関しては、プライバシーモードを解除するまでまったく表示しない設定、非登録番号として表示させる設定が用意されている。この際、バッテリーの残量表示アイコンを変更することで、該当エントリーから発着信があったことをこっそり知らせる機能もしっかり搭載している。アプリを非表示にするには、ホームアプリに「NX!comfort UI」を設定しておく必要がある。
さらに、富士通がGoogle Playで配布している「NX!電話帳」(外部リンク)や「NX!メール」(外部リンク)を別途ダウンロードすると、指定された電話帳エントリーそのものを表示しない設定や、送受信メールを表示しない設定も行えるようになる。ただし、電話帳エントリーや送受信メールのシークレット設定は、これらのアプリのみの対応となり、標準のドコモの電話帳アプリ、spモードメールアプリは非対応だ。NX!メールでspモードメールを送受信できるようにするか、spモードメールアプリがプライバシーモードに対応すれば解決するが、どちらも対応のめどは立っていないようだ。あと少しでiモードケータイのプライバシーモードと全く同じ使い勝手になる……というところで、肝心の電話帳やメールで非対応が残ってしまうのは残念である。何らかの対応を期待したい。
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