NTTドコモの富士通製スマートフォン「ARROWS X F-10D」は、国内で初めてクアッドコアCPU搭載した全部入りモデルとして注目を集めている機種だ。本体販売価格が高めに設定されているにも関わらず、発売からわずか2日間で携帯販売ランキングで首位を飾ったことからも、本機に対する人気がうかがえる。
本レビューでは、回数を分けてARROWS Xの気になるポイントをレビューしていく。今回は、購入の前段階で特に気になるであろう同梱品と、本体のサイズ感を調べた。
ARROWS Xの標準セットには、本体のほか、バッテリーパック、ワイヤレスチャージャー、microSD、クイックスタートガイドが同梱される。バッテリーパックとワイヤレスチャージャーは「Qi」(チー)規格に準拠した「おくだけ充電」に対応している。microSDは試供品扱いで2Gバイトのものが付属している。容量が足りない場合は別途32GバイトまでのmicroSDHCを用意したい。おくだけ充電を含めた電源周りやmicroSD関連のレビューは別の機会に行う予定だ。
ワイヤレスチャージャーが付属していることから、パッケージはとりわけ海外製スマートフォンと比較すると大きい。ただ、卓上ホルダと急速充電時に使うACアダプターも付いていた「ARROWS X LTE F-05D」と比べるとコンパクトになっている。端末のパッケージは必ず保存する、という人にとっては少しばかりありがたいだろう。
F-10Dは、約4.6インチの液晶やクアッドコアCPUを搭載していることもあり、筐体は約67(幅)×135(高さ)×11.7(最薄部)ミリと比較的大柄だ。大きな液晶とクアッドコアCPUを搭載する反面、この本体サイズの大きさが気になるところだろう。そこで、F-05Dと「GALAXY SIII SC-06D」を実際に持って比較してみた。
筆者の手は比較的大きい部類で、大きい端末への親和性が高いと思われがちだ。しかし、端末の形状によっては長時間手にすると疲れを感じてしまったり、操作のしにくさを感じたりすることは多い。その観点からすると、F-10DがF-05D、SC-06Dと比べ、大きくて厚いから特別持ちにくく疲れるということはない。F-10Dでは、本体の四隅に丸みを持たせており、これらが片手で持つ際のフィット感を高めている。特に、F-05Dが四隅が角張っているデザインだったので、持ち心地はF-10Dに軍配が上がるだろう。SC-06Dと比べると、持ちやすさの面では甲乙付けがたい。ただ、SC-06Dの方が本体が軽いので、手首の負担感はF-10Dの方が若干不利なように感じられた。本体のサイズ感や重量感は、ドコモショップなど実機が展示してある店舗で確認してほしい。
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