“タフネスケータイ”として知られる、カシオ計算機製の「G'zOne」シリーズ。auの「G'zOne TYEP-L CAL21」は2011年夏に登場した「G'zOne IS11CA」以来1年3カ月ぶりの新製品。アウトドアテイストのモデルなので、これまで夏モデルとして発表されることが多かった「G'zOne」シリーズだが、今回は冬モデルとしての登場となった。他のau冬モデルと同じくLTE対応となり、Android 4.0、デュアルコアCPUを搭載し、おおよそ最新のスペックをキャッチアップ。さらに、G'zOneシリーズの特徴であるアプリと連携したセンサーに、気圧センサーを追加。気圧、ジャイロ、加速度、方位、温度の5センサー搭載に進化しているのが特徴だ。
発売は関東と沖縄が11月2日、その他の地域が11月3日を予定している。
G'zOne TYPE-L最大の特徴は、他のau2012年冬モデルと同様、LTEに対応したことだ。「TYPE-L」の「L」は文字通り「LTE」対応ということが由来の1つとなっている。Android 4.0を搭載し、デュアルコアCPUや4インチのディスプレイなど、他のモデルと肩を並べる性能に進化している。また、新たに気圧センサーを搭載し、それに合わせて“地球を感じるツール”としておなじみの「G'zGEAR」が新しい形で進化しているのも特徴の1つだ。
ボディカラーは前モデルIS11CAにあったカーキや、これまでのG'zOne シリーズにあった黄緑系の色がなくなり、レッドとブラックの2色のみ。レッドはこれまでのG'zOne シリーズにもあったような、輝度の高いキャンディの光沢色。一方ブラックは高級一眼レフのボディ表面にある“ちりめん塗装”のようなレザートーン塗装。ただし、カメラのそれはボディの素材自体を成型によって凸凹させているが、G'zOne TYPE-Lの表面の凸凹は塗装によって表現されたもの。凸凹のパターンは1つとして同じものがなく、この凸凹によってグリップ性が非常に高いソフトフィール塗装となっている。
本体は2011年春に北米のVerizon Wirelessから発売された「G'zOne COMMANDO」にも似た、6角形のフォルムが特徴。IS11CAはこの北米版と同じようなデザインテーマではあったが、上端がほぼ平らな“五角形”の日本オリジナルのデザインだった。そういう意味では、オリジナルのデザインテーマに戻ったと言えるだろう。全体のカタチは、画面が3.6インチから4インチに拡大されたことで大きくなったのは間違いないが、G'zOne TYPE-Lでは“フレーム”と呼ぶ額縁部分が細くなったことで、やや薄くスリムになったようにも感じる。
本体は今や他のスマートフォンでも標準的な仕様となっている防水・防塵に加えて、G'zOne伝統の耐衝撃性能を備えている。防水はIPX7/IPX8、防塵はIP5Xの性能を持ち、耐衝撃はアメリカ国防総省制定のMIL規格に準拠。このタフネス性能を実現するために、これまで同様のエラストマー(ウレタン)素材を、上下面中央の円形のバンパーとして採用。さらに、G'zOne TYPE-Lでは額縁部分のケースにポリカーボネート樹脂を採用し、本体内部のナイロン製樹脂ケースとの二層構造で、衝撃から内部を守る作りとなっている。
また、IS11CAでは割愛された充電専用の端子が復活。専用卓上ホルダーがセットには同梱される予定で、IS11CAのように充電のたびに防水用のMicro USB端子のキャップを開けて充電ケーブルを差す必要がなくなった。また、充電台に置くと、横位置の充電状態専用のホーム画面が現れる。この画面には横位置の充電状態で使うのが便利な、YouTube、テレビ、ギャラリー、ブラウザのショートカットが置かれている。
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