イベントでは、HTC Jに引き続きHTC J butterflyのCMキャラクターを務める「乃木坂46」のメンバー7人(橋本奈々未さん、桜井玲香さん、生駒里奈さん、松村沙友理さん、星野みなみさん、白石麻衣さん、秋元真夏さん)が登場。「教えて!HTC J butterfly」と題して、小寺氏も交えながら、メンバーが気に入ったポイントを紹介した。
橋本さんはHTC J butterflyのサイズ感に驚いたようで、「こんなに軽くてこんなに薄い。私のように(手の小さい)女性の手にもフィットします」と感想を話した。秋元さんは「メンバーの素顔が撮れて大活躍しています」と連写機能がお気に入りのよう。ダンスを録画して後でチェックできるよう、スローモーションビデオも活用しているそうだ。松村さんは、インカメラで自分撮りをうまくできることに感動した模様。「自分撮りは苦手だけど、HTC J butterflyを使うと実物よりもキレイなんじゃないかというくらいよく撮れました」とご満悦だった。「Facebookを見ていると自分撮りをしている方が多いが、今のスマートフォンだとそれが難しいので、いかに簡単にできるか。(インカメラに)カウントダウンシャッターや広角レンズを採用し、きれいかつ簡単に撮れるように頑張った」(小寺氏)。生駒さんも「一番ビックリしたのはカメラ」「見たままの景色を写真に収められた」と感想を話していた。全般的に、持ちやすさとカメラを気に入ったという意見が多かった。
良い製品を開発できても、その良さがユーザーにしっかり伝わらなければ意味がない。HTC J butterflyではどのようにマーケティングを展開していくのだろうか。「HTCはこれまでギーク層には支持をされてるイメージがあったが、一般のお客さんには『HTCって何?』という部分も多かった」(村井氏)が、HTC Jでは乃木坂46がアンバサダー(大使)としてHTC Jをアピールしてくれたことで、「大成功を収めることができた」(同氏)。村井氏が特に嬉しかったというのが顧客満足度ナンバー1を取れたことで、「KDDIと共同で苦しい道だったけど、まだ第一番目の矢を出せた」と手応えを感じたようだ。
そしてHTC Jの第2弾モデルであるHTC J butterflyについては、「世間一般ではハイスペックでいろいろな機能が付いていて素晴らしい商品だと言われているが、意図してハイスペックにしたわけではない」と話す。特に重視したのは「お客さんのためにどうあるべきか、使いやすくて手に持ってしっくり来るか、どう感じる」だという。「(スペックの)○×表で良いか悪いかは考えていない。これだったら納得できる、人に勧めたい――そういったことを中心に考えた。(HTC J butterflyは)手に持って『あ!』と本当に驚いてくれる商品だと自信を持って言える」と村井氏は力を込める。プロモーションもスペック一辺倒ではなく、使いやすさや心地良さといった部分を軸に訴求する。こうした姿勢は、チョウ氏の「出荷数はときには重要ではない。魅力的な商品を出すことに焦点を当てている」というコメントからもうかがえる。また村井氏は大画面の副次的なメリットとして、「文字が非常に大きいこと」も挙げる。HTC J butterflyのメインターゲットは20〜30代だが、「我々以上の世代にもぴったりだ」とした。
最後に桜井さんが「大きくてきれいなディスプレイ。多彩なカメラにスタイリッシュなボディ。HTC J butterflyは、1日がもっと楽しくなる、高性能でオシャレなスマートフォン。私たち乃木坂46も自信を持ってオススメします。ぜひ実際に手に取っていただき、ひと目惚れしちゃってください!」と元気よくまとめてくれた。
質疑応答では、タブレット展開についての質問が挙がった。HTCは7インチディスプレイを備える「HTC Flyer」というタブレットをかつて投入していたが、最近は新型タブレットの話は聞こえてこない。チョウ氏は「現在のタブレット市場はまだ発展途上。タブレット市場にどう入っていくかは検討中。来年くらいに何らかのアイデアが生まれてくるのではと期待している」と話すに留めた。
海外ではWindows Phone 8端末「Windows Phone 8X」と「Windows Phone 8S」が発売されているが、これを日本で展開する見通しはあるのか。チョウ氏は「希望はしている。日本のマーケットに出したいと思っている」と前向きな意向があることを明かした。
かつてHTCが日本で投入していた「HTC EVO WiMAX ISW11HT」「HTC EVO 3D ISW12HT」など海外仕様をベースにしたモデルも、コアなユーザーには支持されているが、チョウ氏は「海外のモデルをそのまま日本へ投入しても、なかなかうまくいかない」との認識。「海外のモデルは日本のマーケットに最適化した形で展開していきたいと思っている」とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.