カメラに加えて、5インチフルHDのディスプレイが生かせる、DLNA連携機能やスカパー!プレミアムサービスの持ち出し視聴などの様子もデモ。NVIDIAのクアッドコアプロセッサー、Tegra 3 1.7GHzのデモとして、多数のTegra対応ゲームの展示も用意されていた。
また、迫力の映像に合わせて"音”の良さにも注力した。会場ではAptX対応のBluetoothヘッドフォンで、より高音質な音が楽しめることをデモしていたほか、Dolby Mobileを搭載し、映画などが臨場感あふれる音で視聴できることも強調していた。
そのほか会場には、ARROWS X F-02E購入者向けのキャンペーンでプレゼントされる賞品の展示もあったので紹介しておこう。ARROWS X F-02Eを購入して応募すると、先着3万人に、急速充電対応のACアダプターをプレゼントするという。3万人というとかなりの数なので、早めに購入すればかなりの確率で入手できそうだ。展示してあったACアダプターは5ボルト1.6アンペアと、一般的なACアダプター(およそ1アンペア程度)よりもかなり出力が高いもの。2420mAhある大容量なバッテリーでも従来より短時間で充電できる。また、オーディオテクニカのBluetooth対応ヘッドフォンも抽選で100人に当たるという。
さて、会場ではひっそりと展示されていたが、注目すべきものがもう1つあった。それは「COSMOS」という開発コードネームで呼ばれていたチップの展示だ。このチップは富士通、富士通セミコンダクター、NTTドコモ、NECが出資するアクセスネットワークテクノロジが開発したモデムチップで、LTE、3G、2Gのすべての通信方式に対応する国産のチップ。「ARROWS Tab F-05E」にも採用されていることが明らかにされているが、今回はハイエンドのスマートフォンでの採用で、初めて音声通話もサポートすることから改めて説明をしていた。
グローバルにチップを出荷するQualcommなどのメーカーと比べ、国産のモデムチップはコスト面などで厳しい戦いが予想されているが、Qualcomm製のチップも決して安いものではないため、価格でも十分競争できるという。今回はTegra 3との組み合わせで利用されているが、もちろん他社のアプリケーションプロセッサーと組み合わせて利用することも可能で、今後は世界で積極的に販売していきたいとのことだった。
なお、これまでCOSMOSと暫定的に呼んでいたこのモデムチップ、正式な名称が「ANT30」に決まったという。
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