スペックだけじゃない「GALAXY S 4」の見どころ/「ダブルLTE」の狙い/「タップでコンシェル」の新しさ石野純也のMobile Eye(3月11日〜22日)(2/3 ページ)

» 2013年03月25日 14時30分 公開
[石野純也,ITmedia]

ソフトバンクが「ダブルLTE」を開始、まずは池袋から

 ソフトバンクモバイルは、21日、子会社のイー・アクセスが持つ1.7GHz帯のLTEを、同社の一部端末で利用可能になったことを発表した。対応する端末はiPhone 5、iPad mini、第4世代iPadの3機種。ソフトバンクモバイルは、このサービスを「ダブルLTE」と名づけている。端末側のアップデートは不要だ。「今日現在では池袋が(対応は)一番早い」(ソフトバンク 代表取締役社長兼CEO 孫正義氏)といい、まずはトラフィックの量が多い、都内から対応を開始。「4月には、山手線がほとんど終わる」(取締役専務執行役員CTO 宮川潤一氏)というペースで作業が進められていく。

photophotophoto 買収したイー・モバイルのLTEを、ソフトバンクのiPhone 5などで受信できるようになった。これを「ダブルLTE」と呼ぶ

 2.1GHz帯のLTEを採用するソフトバンクだが、iPhoneの急増を受け、ネットワークに対する負荷は日々高まっている。同じiPhoneでも、4Sと5では「1台あたりのデータ使用量は、2倍も違う」(宮川氏)という状況だ。このトラフィックをイー・モバイルのLTEを使って分散させるのが、ダブルLTEの狙いだ。孫氏は次のように語る。

photophoto 両社でネットワークの混雑状況を共有して、空いている方の基地局に接続。iPhone 5などのトラフィックを、イー・モバイル側にオフロードしていく

 「最もユーザーが増えている機種から、『ダブルLTE』ということでイー・モバイルのLTEネットワークにオフロードしていく。基地局は、ソフトバンクも増やしているし、イー・モバイルも増やしている。1年後、来年度末には3.8万基地局になる」

 Androidは、ドコモやauがマルチバンド対応を進めているが、iPhoneでは国内初となる動きだ。ちなみに、ダブルLTEという名称ではあるが、2つの電波を同時につかむわけではなく、どちらか空いている方に接続することになる。宮川氏によると、「反対側のネットワーク情報をもらい、こちらにまだすき間があるから行きなさいというように、OSS(ネットワークの管理を行うOperation Support System)を仮想化して、コアエンジンを1つに見せかけた」という。「イー・モバイルの基地局にソフトバンクのコードを含めている」(同)ため、端末からはソフトバンクの1.7GHz帯があるように見える。端末のソフトウェア更新やローミング設定が不要なのは、このためだ。

photophoto 2社あわせたLTEの基地局数は、来年度末で3.8万を予定している(写真=左)。対応端末は、iOS搭載の3機種。イー・モバイルの基地局を、疑似的にソフトバンクの基地局に見せているため、ソフトウェアの更新は不要だ(写真=右)

 空いているネットワークに接続するという運用ポリシーは、マルチバンドのLTEを運用しているほかのキャリアと同じとなる。ただし、1.7GHz帯へのオフロードは、今のところ限定的だ。「あまりイー・モバイルに(ソフトバンクのトラフィックが)乗ってしまうと、(イー・モバイルの)ネットワークが倒れてしまう。(既存のイー・モバイル)ユーザーに迷惑をかけないよう、空いていているところだけを借りる契約になっている」(宮川氏)ためで、イー・モバイル側のネットワークに余裕がなければ、1.7GHz帯は利用できない。

 イー・モバイルのネットワークも契約者の増加に伴い、徐々にトラフィックが増えている。また、「将来的にはイー・モバイルのセルをスプリットしていかないと、まだまだ周波数の利用効率が悪い」(宮川氏)状況も見えてきたという。1.7GHz帯の利用は、「最初はほんのわずか」(同)になる見込みだ。「それ(イー・モバイルのセルスプリット)を応援しながら、うちのキャパが乗ってもいい状態なったら半分ぐらいを流したい」(同)というだけに、将来には期待が持てそうだが、「片方はパケ詰まり、もう片方は一気に渋滞が解消されて車が流れ始める」(孫氏)というほど、効果が即表れるわけでないことには注意したい。

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