商戦期が終わって実績も一息――2013年4月契約数

» 2013年05月09日 16時05分 公開
[長浜和也,ITmedia]
グループ名 2013年4月純増数 累計
NTTドコモ 1300 6153万7300
KDDI 20万9500 3791万8800
ソフトバンクモバイル 26万4400 3274万3900
イー・アクセス 非公開 非公開
携帯総数 47万5100 1億3172万4900

 電気通信事業者協会(TCA)は5月9日、2013年4月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。

 純増数トップはソフトバンクモバイルで4月は26万4400件を獲得。次いでKDDI(au)も20万9500件の純増となった。NTTドコモも、3月に引き続き4月も純増となったが、その数は1300件の微増にとどまった。

 累計契約者数はドコモが6153万7300件、KDDIが3791万8800件、ソフトバンクが3274万3900件で、3社の合計は1億3200万件。PHSの累計契約数は512万4400件で、携帯電話3社とPHSの合計契約数は1億3732万4400件となった。なおイー・アクセスは契約数を四半期決算でのみ公表しているため、同社の契約数は数字に含まれていない。

MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −12万5400
KDDI 7万4400
ソフトバンクモバイル 4万9700
イー・アクセス 1300(推定)

 MNPは、KDDIが7万4400件の転入で引き続きトップ。ソフトバンクも4万9700件の転入と、どちらも前月実績から超過実績の数を減らしている。一方、ドコモは12万5400件の転出超過となったが、こちらも3月の水準を下回った。

 各社とも、一年で最大の商戦期を終えて、4月の実績は減少しているものの、例年と同じ季節変動の範囲内と捉えている。ドコモでは、販売促進のために、割引施策を継続して実施するほか、5月15日に予定している新製品発表で、今後の純増拡大を期待したいと考えている。

 KDDIでは、前年同月より少なくなった純増数について、2012年は4月に新モデルの発売があって純増数を増やしたが、2013年は新製品の投入がなかったことが原因と考えている。一方で、MNPによる超過実績は前年同月より増加しているが、この理由について、KDDIが実施しているスマートバリューとスマートパスなどの販売促進施策を多くのユーザーが認識したおかげとしている。

 ソフトバンクも、市場が落ち着いた4月になっても、依然として契約数の推移は好調と捉えている。特に、MNP超過実績が前年同月より高い水準にあるが、ソフトバンクでは、特にそのための施策などは実施しておらず、3社で最も高い純増数を含めて、ソフトバンクが訴求している“つながりやすさ”がユーザーに理解してもらえたためと分析している。

純増数の推移

純増シェアの推移

MNP利用状況の推移

 ウィルコムはPHS回線が単独で512万4400件となり、3GのMVNO契約(26万4300件)と合わせて契約者数は539万9400件となった。モバイルWiMAXを展開するUQコミュニケーションズは4万9700件の純増で、累計契約者数は413万3900件に。AXGPを提供するWireless City Plannningは、10万9400件の純増で累計契約数が132万6100件だった。

Wireless City Planning 2013年3月純増 累計
AXGP 101万9400 132万6100

UQコミュニケーションズ 2013年3月純増 累計
UQ WiMAX 4万9700 413万3900

ウィルコム 2013年3月純増 累計
PHS 3万8500 512万4400
WILLCOM CORE 3G 2600 27万5000
4万1100 539万9400

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