「Xperia UL SOL22」は、フィーチャーフォンユーザーでも使いやすいUI(ユーザーインタフェース)の「シンプルホーム」を採用し、文字入力がPOBox Touch 6.1にアップグレードするなど、ソフトウェア面でも進化している。第5回では、シンプルホームと文字入力の使い勝手、プリインストールアプリについて調べた。
初めてスマートフォンを使う人でも使いやすく設計されたシンプルホームは、ソニーモバイル独自のものだ。文字やアイコンを大きく表示し、マップ、Google検索、カメラ、電話などのよく使うアプリを並べた。真ん中にあるツールアイコンは、連絡先、カレンダー、アラームと時計、電卓、赤外線通信、おサイフケータイ、Gmail、Google Playストアなどが並び、多機能なスマートフォンの便利機能を厳選している。また、ブラウザも文字が大きくなり、より見やすくなった。ディスプレイ下段にある短縮ダイヤル機能を使えば、アドレス帳から登録した連絡先と簡単に通話ができる。
最低限の機能だけ使えればいい人にとっては、アプリの配列を自由にカスタマイズできる普通のホーム画面より、シンプルホームのほうが使い勝手がいいだろう。シンプルホームも「マイセレクト」アイコンでよく使うアプリを選べるため、同じアプリを繰り返し使う人には便利だ。ただ、アプリ一覧を表示したときにアプリ名が最後まで表示されないこともあり、初めて使う人にとっては何のアプリなのかが分かりにくいと感じた。
続いて、プリインストールしているアプリを調べた。連絡先や電話、SMS、Eメールなどの頻繁に使うアプリに続き、中段にはWALKMANやアルバムなどのXperia独自のアプリが並ぶ。au関連のアプリだけでアプリトレイの1ページほどを費やし、Google検索、Gmail、YoutubeなどのGoogle関連アプリは3ページ目に、FacebookやLINEなどのSNS関連アプリは4ページ目にある。
Xperia ULの日本語入力システムには、POBox Touch 6.1を搭載している。Xperia Zと同じく、キーボードのサイズと位置を調整できるので、5インチディスプレイでも片手で操作しやすい。
「アシストキーボード選択」では、各キーの大きさが異なるキーボードを選べ、「キーボードカスタマイズ」では、記号キーを自分の好きな並びに変えることができるなど、細かな設定が可能だ。キーボードのきせかえも「Mono」「Sakura」「Woody」の3タイプから選べる。
手書き文字入力は漢字にも対応し、入力モードを切り替えずにひらがな、漢字、カタカナ、英数字、一部の記号を入力できる。手書き漢字入力では、矢印をタップすることで次の文字を入力できるが、矢印をタップせずに直接次のマスに書き込むこともできる。多少の走り書きでも認識し、入力途中でも予測変換の候補を次々と表示する。「1日の予定」と入力した際、「予」を「子」と認識したが、「定」まで入力すると「予定」の予測変換を表示した。予測変換は優秀といっていいだろう。
走り書きのほかに、略字も認識した。ただ、「リ」と「ソ」など、認識しにくい文字もあった。短い文章は、キーボードよりも手書きの方が素早く入力できる印象を受けたが、長文での手書き入力になると5インチディスプレイでは少々時間とストレスがかかる。手書き入力は、読み方が分からない漢字があったときや、短文を送るときに重宝しそうだ。
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