インタビュー
» 2013年08月15日 15時23分 公開

開発陣に聞く「DIGNO DUAL 2 WX10K」:“通話料を下げたい”に応えるPHS+4G対応モデル――だれスマ第1弾「DIGNO DUAL 2」はこう作られた (2/2)

[村上万純,ITmedia]
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デザインは、“スマホらしさ”と“DIGNO DUALらしさ”を両立

photo デザイン担当の三田氏

 デザイン担当の三田氏は、「スマホ自体が持つ、かっこいい、先進的という“スマホらしさ”と、2つの通信方式を詰め込んだ“DIGNO DUALらしさ”をもとに、デザインやカラーを決めました」と説明する。具体的には、メタリックで角張ったシャープなデザインや、“デュアル”の意味を込めた強いコントラストのツートーンカラーを指している。

 川居氏も、「前提として、DIGNO DUALで培ったノウハウがあります。後継機として基本的なユーザーインタフェース(UI)はそのままに、スペックを高めてレイアウトの最適化を図り、コンパクトに仕上げました」と話し、「そのために、DIGNO DUAL 2では基板を小型化して軽量化しています」と補足した。

 DIGNO DUALにあった物理キーを排除した理由も、“スマホらしさ”を追求した結果だ。「一般的に物理キーがないほうがスマホらしいというトレンドがありますが、好みの問題なので難しいです」と川居氏。三田氏も、「『URBANO L01』では、ターゲットに合わせて物理キーを付けました。物理キーは安心感があるので。ユーザーに合わせた対応が必要です」と補足する。

 また、三田氏は“2号機”としての連続性も意識したという。「DIGNO DUALであった背面の段差をなくして薄くしたことで、進化感を出しました。また、DIGNO DUALのグリーンカラーは評判が良かったですが、今回は同じくキャッチーなカラーとして、高輝度で発色の良いブルーを採用しています」(三田氏)

photophoto 左からDIGNO DUALとDIGNO DUAL 2

 カラーバリエーションを決める際は、メインユーザーである男性に配慮した面もあるという。「ピンクはかわいらしい印象ですが、男性が持っても違和感がないように暗めの色と合わせました。しかし、性別や年齢などでターゲットを絞ろうとは思っていません」と三田氏は言う。川居氏も、「ウィルコムはモデル数を増やすのが難しいので、カラーでバリエーションをつけます。今回は一番キャッチーな色であるブルーが、実際に一番売れています」と説明する。

 サイズ感については、やはり通話が多いウィルコム端末として“電話機”であることを重視したという。「ディスプレイを大きくして欲しいというユーザーニーズがある一方で、電話機として持ちにくいものはウィルコム端末として採用できません。通話に適した端末である前提があります」(川居氏)

 京セラ独自の機能で、音と振動で通話時音声を伝える「スマートソニックレシーバー」は、周りの雑音を軽減させる働きもあり、ウィルコム端末との相性が良い。そのため「ユーザーからの評判も高いです」と川居氏は話す。一方で、「ただ、PHSとスマートソニックの組み合わせは初めてなので、好みが分かれるかもしれません。3GとPHSでは通話の音質が異なりますので」(川居氏)と、チューニングの難しさもあるようだ。いずれにせよ、通話する機会が多いウィルコムユーザーにとって、より快適な通話体験ができるスマートソニックレシーバーは今後も心強い味方になるはずだ。


 3G/4G+PHS通話に対応したDIGNO DUAL 2は、通話だけでなくスマホで高速のパケット通信も楽しみたいウィルコムユーザーには最適な端末だ。DIGNO DUALは発売後にOSがAndroid 2.3からAndroid 4.1にアップデートされ、タッチパネルの操作感などが大幅に向上した。Android 4.2を搭載するDIGNO DUAL 2でも、その操作性は引き継がれているという。京セラの技術が積み重ねられたウィルコムのフラッグシップモデルは、メイン端末としてほかのスマートフォンと遜色なく使える1台と言えるだろう。

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