世界スマートフォン出荷、四半期初の3億台超調査リポート

» 2014年08月18日 11時51分 公開
[ITmedia]

 米調査会社IDCは8月14日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)のOS別世界スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。

 同四半期のスマートフォンの総出荷台数は、前年同期比25.3%増の3億130万台だった。四半期で3億台を超えるのは史上初めてという。200ドル以下の廉価なAndorid端末への需要がけん引した。

 米GoogleのAndroidと米AppleのiOSを合わせたシェアは前年同期より3.8ポイント増加し、96.4%を占めた。両社ともに出荷台数は2桁台の伸びで、それぞれのシェアはAndroidは5.1ポイント増の84.7%、iOSは1.3ポイント減の11.7%だった。

 Androidでは出荷された端末の56%は200ドル以下の廉価な端末だった。Googleが「Google I/O」で発表した新興国向けの安価端末プロジェクト「Android One」の製品が市場に登場すれば、200ドル以下の端末のシェアはさらに拡大するとIDCはみている。

 idc 上位3OSの価格帯(資料:IDC)

 iOSは、9月にiPhoneの新モデルが発表されるとみられており、第3四半期には出荷台数が伸びるとIDCは予測する。

 Windows Phoneは前年同期よりシェアを0.9ポイント落としたが、前期よりは微増したという。2014年下期には、BLU、Micromax、Prestigio、YezzなどのOEMが廉価なWindows Phone端末製造に参入するので、状況は変わる可能性があるとIDCは指摘する。

2014年第2四半期のOS別世界スマートフォン出荷トップ4(単位:百万台)
順位 OS名 2Q14出荷台数 2Q14市場シェア(%) 2Q13出荷台数 2Q13市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Android 255.3 84.7 191.5 79.6 33.3
2 iOS 35.2 11.7 31.2 13.0 12.7
3 Windows Phone 7.4 2.5 8.2 3.4 -9.4
4 BlackBerry 1.5 0.5 6.7 2.8 -78.0
その他 1.9 0.6 2.9 1.2 -32.2
合計 301.3 100 240.5 100 25.3
(資料:IDC)

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