米調査会社IDCは8月14日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)のOS別世界スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。
同四半期のスマートフォンの総出荷台数は、前年同期比25.3%増の3億130万台だった。四半期で3億台を超えるのは史上初めてという。200ドル以下の廉価なAndorid端末への需要がけん引した。
米GoogleのAndroidと米AppleのiOSを合わせたシェアは前年同期より3.8ポイント増加し、96.4%を占めた。両社ともに出荷台数は2桁台の伸びで、それぞれのシェアはAndroidは5.1ポイント増の84.7%、iOSは1.3ポイント減の11.7%だった。
Androidでは出荷された端末の56%は200ドル以下の廉価な端末だった。Googleが「Google I/O」で発表した新興国向けの安価端末プロジェクト「Android One」の製品が市場に登場すれば、200ドル以下の端末のシェアはさらに拡大するとIDCはみている。
iOSは、9月にiPhoneの新モデルが発表されるとみられており、第3四半期には出荷台数が伸びるとIDCは予測する。
Windows Phoneは前年同期よりシェアを0.9ポイント落としたが、前期よりは微増したという。2014年下期には、BLU、Micromax、Prestigio、YezzなどのOEMが廉価なWindows Phone端末製造に参入するので、状況は変わる可能性があるとIDCは指摘する。
順位 | OS名 | 2Q14出荷台数 | 2Q14市場シェア(%) | 2Q13出荷台数 | 2Q13市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
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1 | Android | 255.3 | 84.7 | 191.5 | 79.6 | 33.3 |
2 | iOS | 35.2 | 11.7 | 31.2 | 13.0 | 12.7 |
3 | Windows Phone | 7.4 | 2.5 | 8.2 | 3.4 | -9.4 |
4 | BlackBerry | 1.5 | 0.5 | 6.7 | 2.8 | -78.0 |
その他 | 1.9 | 0.6 | 2.9 | 1.2 | -32.2 | |
合計 | 301.3 | 100 | 240.5 | 100 | 25.3 | |
(資料:IDC) |
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