2014年9月のIFA 2014で発表された、ソニーモバイルコミュニケーションズの新しいフラッグシップスマートフォン「Xperia Z3」。9月24日にはKDDIからも発表され、10月下旬に発売されることが明らかになった。9月30日に新製品発表を控えているNTTドコモから発売されることも濃厚とみていいだろう。Xperia Z3に加え、「Xperia Z3 Compact」のグローバルモデルに触れる機会を得たので、あらためて、外観をチェックしていこう。
Xperia Z3は、5.2型のディスプレイは「Xperia Z2」から据え置きながら、カメラはISO12800までの撮影に対応し、暗い場所でもさらに明るく撮影可能になったほか、動画撮影時の手ブレ補正も強化。音楽は端末単体でのハイレゾ再生に対応し、MP3やAACなどの圧縮音源をハイレゾ並みの音質に改善する「DSEE HX」も搭載した。
ボディカラーでは、これまでソニーモバイルがメイン色に据えていたパープルがなくなり、ホワイトをメイン色として訴求する。このホワイトは、Xperiaシリーズでは珍しく、ディスプレイ面も白く塗装しており、従来のXperiaとは大きくイメージチェンジを図ったといえる。また、これまでのXperiaにはなかったカッパーとシルバーグリーンも加えている。KDDI向けの「Xperia Z3 SOL26」は、ボディカラーも含めてデザインやスペックはグローバル版を踏襲している(ストレージがグローバル版の16Gバイトからau版は32Gバイトに拡張されているなどの違いはある)。
本体サイズはXperia Z2の幅73ミリから72ミリにわずかに細くなり、重さはZ2の約163グラムから約152グラムへと軽量化に成功。背面パネルには、従来のXperia Zシリーズと同じくガラスを採用。側面のフレームは、Xperia Z2では金属と樹脂の一体成型となるインサートモールディングを取り入れていたが、Xperia Z3ではフレームに金属、4隅に強化樹脂を採用している。Xperia Z2よりもさらに丸みを帯びていて、手にしっかりとフィットする。角は金属だったXperia Z2と比べ、Xperia Z3の方が落としたときに傷が付くリスクは少なそうだ。
Xperia Z3はZ2から引き続き、フレームの金属がアンテナとしての役割も果たしているが、強化樹脂を入れたことで、アンテナの干渉を防げるメリットがあるという。
Xperia Z3 Compactは、サイズ、ディスプレイ、バッテリーを除きXperia Z3とほぼ同じスペックを持つ、ハイエンドなコンパクトスマホ。サイズ感は「iPhone 5s」を少し大きくした程度だ。日本での発売は表明されているが、現時点でKDDIの冬のラインアップには加わっていない。カラーはホワイト、グリーン、オレンジ、ブラックの4色。
日本ではドコモから発売された「Xperia Z1 f SO-02F」と「Xperia A2 SO-04F」の後継モデル。Xperia Z1 f/A2と同じ幅65ミリをキープしながら、ディスプレイは4.3型から4.6型にアップ。Z1 fとA2では側面に金属を使っていたが、Xperia Z3 Compactでは樹脂を使うことで軽量化にも成功。重さはZ1 fの約140グラム、A2の約138グラムに対し、Z3 Compactは約129グラムとなった。背面はZ1 fと同じくガラスを使っている。
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