そろそろクリスマスが近くなってイルミネーションの季節も終わろうとしてるときにこのネタというのも何だけれども、出遅れてすみません。iPhoneでイルミネーションをうまく撮れないという人が多くいると聞いて、書いてみることにしたのである。
実際、iPhoneでイルミネーションを上手く撮るのは難しい。カメラの性能に対して「明暗差がでかすぎる」から。これはiPhoneに限らず、普通のコンデジでも同様。
iPhoneは、特に手ブレ補正が付いた「iPhone 6 Plus」は、普通の夜景なら得意なのだけど、LEDを使った派手なイルミネーションとなると、なかなか難しいのだ。
難しい理由の1つ目は、ピントが合いづらいから。
イルミネーションの明るいところはもうそれ自体が発光してるわけで、発光部はすごく明るい。逆にその光が当たってない周辺部はすごく暗い。明暗差がでかすぎると、ピントが合いにくくなる。だからピントがうまく合わない、ってケースが多いのだ。
実際に撮ってみたのがこんな感じ。普通にカメラを向けて撮ったのだけどピントが合わなかった例。
この場合どうするか。やはりピントがうまく合う場所を見つけてAF/AEロックをかけるのが一番簡単。あるいは、iOS 8登場以降に出てきた、マニュアルフォーカス機能を持つカメラアプリを使う。
いざとなったらこれ。
せっかくなので、マニュアル撮影系のカメラアプリを使ってホワイトバランスも変えて青っぽくしてみた。
明暗差がでかくてうまくいかない理由の2つ目はHDRでちょっと解決できる。いっそのこと、HDRは強制的にオンにしちゃうべし。
明暗差がでかすぎるシーンではHDRを使うべきだが、イルミネーションや夜景のように局所的に明るいときは自動HDRが効かないことがある。そんなときは強制的にオンにする必要がある。
明るいところをタップしてそのあたりでフォーカスと明るさを合わせ、HDRで撮る。暗いところに合わせて撮ると照明部分が明るくなりすぎるのでなかなかうまくいかない。
イルミネーションではないけど、分かりやすい例を。
HDRオフがこちら。ウルトラセブンな街灯に明るさをほどよく合わせつつ撮ってみた。
HDRをオンにしたのがこちら。暗いところが少し復活し、街灯の明るさで消えちゃってたウルトラアイを摸したフレームも復活してる。
これでちょっとはいい感じになる。
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