“220Mbps”級WiMAX 2+対応ルーター「W01」と「WX01」はどちらを選ぶ?(第2回)5GHz帯無線LANを使いやすいのはどちら?(3/3 ページ)

» 2015年05月14日 12時00分 公開
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専用クレードルでの無線LANアクセスポイント利用

 専用クレードルを組み合わせて既存の有線ブロードバンド環境に接続して使う無線LANアクセスポイント機能はW01とWX01で違いがある。自宅の無線LANが2.4GHz帯のみの場合、5GHz帯無線LANアクセスポイントとして使用したり、PC用に有線LANが届いているプライベートルームで自分専用のデバイスで接続したり、または、旅行や出張などでホテルルーター代わりに使ったりと、意外と活用の幅は広い。単に有線LAN機器の接続に使う場合には、単純に接続機器が増えるだけでW01でもWX01でも機能的差異はない。どちらも有線LANはギガビットに対応している。

クレードルにセットしたWX01(写真=左)とW01(写真=右)。その挙動はそれぞれで意外と異なる

 W01は、厳密にいうと無線LANルーターとして動作する。WANが有線LANに変わるだけで、有線LAN側とW01に接続した無線LAN機器は別のプライベートネットワークを構成することになる。W01に接続した無線LAN機器もインターネット利用だけならば特に不便はないが、インターネット側からのアクセスに対してポートを開放しないとならないような(比較的古い)ゲームやコミニュケーションアプリを使う場合は面倒になる。逆に、ホテルルーターとして自分だけのプライベートネットワークを構築するときは安全といえる。動作の切替時に再起動などを必要としない点も手軽だ。

 WX01は、無線LANアクセスポイントとして動作する。それゆえに、W01とはメリット、デメリットともに逆転することになる。WX01に接続した無線LAN機器は有線LAN側と同じプライベートネットワークに参加するので、既存の無線LANアクセスポイントの代わりに使ったり、今まで有線LAN接続だったノートPCなどをWX01への無線LAN接続に変更してもまったく同じLAN環境として利用できる。反面、セキュリティ設定が不適切な有線LAN環境に接続すると、危険度は有線LAN接続と同じになる。また、クレードルとの着脱時に再起動が必須になるので、利用可能になるまで1分前後は待たされる。

 通信速度という面ではW01において影響が大きい。ルーターとして動作する以上、有線LAN側の1つのIPアドレスを複数の無線LAN機器で共有するため、ルーティングという処理が余分に発生するからだ。個人宅のギガビットLAN環境に無線LANアクセスポイントとして接続し、有線LAN側とW01、WX01のそれぞれに最大866Mbps対応の802.11acで接続したノートPCとの通信速度を計測したところ、W01は無線LANのリンクが533.5〜867Mbpsの状態で受信110Mbps、送信52Mbps程度にとどまり、WX01は無線LANのリンクがおおむね433Mbpsだったにもかかわらず、受信164Mbps、送信156MbpsとW01より高速だった。

W01は、無線LANで866.5Mbpsで接続している状態で、LAN Speed Testによる測定で送信52Mbps、受信110Mbpsとなった

WX01は、無線LANで433Mbpsで接続している状態で、LAN Speed Testによる測定で送信156Mbps、受信164Mbpsとなった

バッテリー動作時間

 モバイルルーターとして重要なバッテリー動作時間は、カタログスペックでW01が約480分(WiMAX 2+利用時でCA未使用時)、WX01が約400分(4x4MIMO使用時でハイパフォーマンスモード)、または約520分(MIMO未使用時で省電力モード)となっている。W01でCA使用時の情報は公開されていないが、WiMAX 2+側の通信条件をCA未使用、2x2 MIMOでそろえると、W01が約480分、WX01が約520分となり、約40分ではあるがWX01がバッテリー駆動時間は長いということになる。なお、バッテリー容量はW01が2300mAh、WX01が2500mAhだ。

 インターネットへのアクセスが途切れることもある実用ベースで考えると、W01はカタログスペックより少し長め、WX01は同程度が少し満たない程度という傾向があった。ファーウェイ製のWiMAX 2+対応ルーターは、以前からサボるのがうまい(これはいい意味で)。検証作業において2台の電源を入れたままにしておくことが多いが、移動時間が長くインターネットへのアクセス回数が少ないときは540分(9時間)以上バッテリーで動作できることもあった。

 一方、W01は勤勉なのか(これはあまりほめた意味ではない)、インターネットへのアクセス回数がバッテリー動作時間にあまり影響しない。検証作業においてWX01を1度だけ省電力モードでスマートフォンを2台ほぼ接続したままにし、速度計測も含めて日常的に使ってみたときは、約500分のバッテリー駆動ができた。カタログスペックには満たなかったが、移動しながらのデータアクセスだったこともあって、基地局切替やエリアギリギリにおける消費電力の増加などがマイナスに働いているのだろう。

 W01は特に意識しなくてもインターネットへのアクセス回数が低ければ、カタログスペックより長時間利用できる。CA対応エリアの拡大で状況が変わる可能性もあるが、あえてCAを無効化してバッテリー動作時間を優先した運用も可能だ。

 WX01はユーティリティで積極的に休止状態を利用したり、Bluetooth接続も活用することでカタログスペックに近いバッテリー動作時間を実現できそうだ。予備バッテリーも入手可能なので、バッテリーが交換できる点は、モバイル利用で大きな威力を発揮する。

 バッテリー動作時間に関しては、CA非対応エリアが多く、面倒なことをせずバッテリーで少しでも長時間使いたいならW01、実質的に長時間使用するために、ユーティリティによる設定操作と設定変更に伴う少しの待ち時間が許容できるならWX01を選ぶことになるだろうか。

WX01はバッテリーを取り外し可能。予備バッテリーを用意すれば屋外における利用時間を伸ばすことができる

 次回の検証作業では、実用通信速度とWiMAX 2+の既存端末と通信速度の比較などにも触れていく。W01のCA対応エリアでの実測結果も紹介する予定だ。

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