豪華な材料がズラリと並ぶ「Xperia Z4」 コストの増減を分解リポートバラして見ずにはいられない(1/4 ページ)

» 2015年08月25日 16時46分 公開

 KDDI(au)は6月11日、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z4 SOV31」を発売した。Xperia Z4は人気が高いXperiaシリーズの最新モデルで、2015年夏モデルとしてNTTドコモ、ソフトバンクからも発売されている。

photo 「Xperia Z4」(グローバル版)

 au版Xperia Z4の販売価格は、一括払いで8万4240円(税込、以下同)。先代「Xperia Z3」の価格は7万9920円(発売)で、4000円ほど高くなった。何が価格をアップさせたのか、またコストダウンを図った部分はあるのか、au版Xperia Z4を分解して分かった点をご紹介したい。

 分解の過程や、分解して出てくるめぼしい部品はXperia Z3とほぼ同じだ。それは5つの部品に分類できる。タッチパネルと一体化したディスプレイ、ディスプレイを支えるセンターパネル、電子部品を載せる基板類とそれを接続するケーブル、バッテリ、そして背面カバーだ。部品構成はほぼ同じだが、個々の部品や素材にいくらか変化があった。

photo 分解したところ。大型部品の構成は先代「Z3」とほぼ同じだ
photo 世界最先端のカメラはソニーの譲れない一線

筐体のカッコよさはそのままに、素材を樹脂に

 Xperia Z4のセンターパネルは周囲に樹脂の枠が周回し、さらにステンレスと思われるパネルにはめ合わせられている。一部のアンテナは筺体への埋め込み式だ。

photo Xperia Z4の側面

 先代Z3の筐体は周囲の枠がアルミ合金製で、樹脂に比べるとコストが10倍以上高かった。iPhoneのアルミ合金製背面パネルは単価が約4500円なので、Z3のアルミ合金製外周枠はそれだけで2000円程度はかかっていたと思われる。樹脂を採用したZ4では、この部分の価格が数百円に下がったと思われる。

photo RFID/NFCアンテナは樹脂製背面カバーに貼付。外側はガラスコートされており高級感がある
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  2. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  7. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  8. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  9. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  10. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー