スマートフォンとしては世界で初めて「4K」サイズのディスプレイを搭載した「Xperia Z5 Premium SO-03H」が、日本でもいよいよ11月20日にNTTドコモから発売された。ソニーモバイルコミュニケーションズは今回、Xperia Z5シリーズとして「Xperia Z5」「Xperia Z5 Compact」「Xperia Z5 Premium」の3モデルを投入するが、あらためて、「Premium」ならではのポイントがどこにあるのか、チェックしておく。
Xperia Z5 Premiumの象徴ともいえるのが、4K(2160×3840ピクセル)という高精細な液晶を搭載していること。スマートフォンのディスプレイは、主にフルワイドVGA(480×854ピクセル)→HD(720×1280ピクセル)→フルHD(1080×1920ピクセル)→WQHD(1440×2560ピクセル)と解像度を上げてきたが、Xperia Z5 PremiumではWQHDをスキップして一気に4Kへと進化した。
もちろん単に高精細になっただけでなく、絵作りにもこだわった。液晶テレビ「ブラビア」で培った技術を生かし、広色域を表現できる「トリルミナスディスプレイ for mobile」、画素を復元させてよりクリアに表示できる「X-Reality for mobile」は継承。さらに、Z5シリーズ共通の進化点として、 動画コンテンツで明るいところはより明るく、黒いところをより黒く表現してコントラストを効かせる「ダイナミックコントラストエンハンサー」も搭載した。
またソニーモバイルによると、Xperia Z5 Premiumのみ、ディスプレイの偏光板に特殊な処理をすることで、斜めからでも明るく、黒が浮きにくい表現(黒が締まって見えること)を可能にしたという。このあたりの詳細や体感的なところは、後日インタビューやレビューでも紹介する。
4Kの解像度で表示できるのは「アルバム」アプリから再生した静止画と動画、また「ビデオ」アプリで再生した動画に限られる。YouTubeやdビデオなどの4K未満のコンテンツは4K相当にアップスケーリングする形となるが、ソニーモバイルによると、「専用のプレーヤーを利用して再生する動画コンテンツ」は、アップスケーリングの対象外となるとのこと。ちなみにワンセグ/フルセグはアップスケーリング可能だ。
カメラのモジュールや撮影機能も基本的にはZ5シリーズ共通だが、Xperia Z5 Premiumならではの機能として、撮影した4K動画から、好きなシーンを静止画としてキャプチャーして保存できる。従来機種でも、4K動画の撮影中に、静止画を同時に保存することはできたが、今回は撮影後に好きなシーンを選んでキャプチャーできるので、決定的瞬間を逃すことがなくなる。
Xperia Zシリーズ上位モデルのディスプレイは、これまでは5〜5.2型だったが、Xperia Z5 Premiumでは5.5型へサイズアップした。幅はXperia Z5の72ミリから76ミリに増えたが、片手で持てないサイズではない。
ホーム画面やSNSアプリなど、動画と(アルバムアプリから表示する)静止画以外のコンテンツはフルHD表示にとどまるが、5.5型のサイズはスマホとしては十分だろう。ただしその反面、片手操作はしにくくなるので、大きさと操作性のどちらを優先するかは悩ましいところだ。
スペックのインパクトは「4K」だが、Xperia Z5 Premiumは見た目のインパクトもなかなかスゴい。ChromeとBlackはいずれも背面が蒸着処理による鏡面仕上げになっており、特にChromeは「鏡そのもの」と言っていいほどピカピカだ。半透明のフロストガラスを採用してマットな質感のXperia Z5、Xperia Z5 Compactと異なり、製品名通りの“特別感”を得られるだろう。ちょっと人に見せびらかしたくなること請け合いだ。
Xperia Z5 Premium | Xperia Z5 | Xperia Z5 Compact | |
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OS | Android 5.1 | Android 5.1 | Android 5.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 810 MSM8994/2GHz 4コア+1.5GHz 4コア | Qualcomm Snapdragon 810 MSM8994/2GHz 4コア+1.5GHz 4コア | Qualcomm Snapdragon 810 MSM8994/2GHz 4コア+1.5GHz 4コア |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約76×154×7.8ミリ | 約72×146×7.3ミリ | 約65×127×8.9ミリ |
重量 | 約181グラム | 約154グラム | 約138グラム |
バッテリー容量 | 3430mAh | 2900mAh | 2700mAh |
連続待受時間 | LTE:約490時間、3G:約510時間 | LTE:約410時間、3G:約440時間 | LTE:約400時間、3G:約430時間 |
連続通話時間 | LTE:約1330分、3G:約860分 | LTE:約1160分、3G:約740分 | LTE:約1080分、3G:約700分 |
実使用時間 | 約77時間 | 約77.4時間 | 約85.6時間 |
メインカメラ | 有効約2300万画素CMOS | 有効約2300万画素CMOS | 有効約2300万画素CMOS |
高速AF | ○ | ○ | ○ |
鮮明な5倍ズーム | ○ | ○ | ○ |
4K動画撮影/編集でキャプチャー | ○/○ | ○/− | ○/− |
インカメラ | 有効約510万画素CMOS | 有効約510万画素CMOS | 有効約510万画素CMOS |
ストレージ | 32Gバイト | 32Gバイト | 32Gバイト |
メインメモリ | 3Gバイト | 3Gバイト | 2Gバイト |
外部メモリ | microSDXC(最大200Gバイト) | microSDXC(最大200Gバイト) | microSDXC(最大200Gバイト) |
ディスプレイ | 5.5型4K(2160×3840ピクセル)TFT液晶 | 5.2型フルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶 | 4.6型HD(720×1280ピクセル)TFT液晶 |
ボディカラー | Chrome、Black | White、Graphite Black、Gold、Green | Yellow、White、Graphite Black、Coral |
外部接続 | MHL 3.0 | MHL 3.0 | MHL 3.0 |
キャップレス防水 | ○ | ○ | ○ |
指紋センサー | ○ | ○ | ○ |
オーディオ | ハイレゾリューション音源再生、DSEE HX、LDAC、デジタルノイズキャンセリング(ハイレゾ再生と両立)、S-Force Front Surround、ヘッドフォン自動最適化 | ハイレゾリューション音源再生、DSEE HX、LDAC、デジタルノイズキャンセリング(ハイレゾ再生と両立)、S-Force Front Surround、ヘッドフォン自動最適化 | ハイレゾリューション音源再生、DSEE HX、LDAC、デジタルノイズキャンセリング(ハイレゾ再生と両立)、S-Force Front Surround、ヘッドフォン自動最適化 |
防水・防じん | IPX5/IPX8、IP6X | IPX5/IPX8、IP6X | IPX5/IPX8、IP6X |
NOTTV/ワンセグ/フルセグ | ○/○/○ | ○/○/○ | −/○/− |
おサイフケータイ | ○ | ○ | ○ |
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