5月11日〜13日に東京ビッグサイトで開催されていた「Japan IT Week」に出展しているブルー・グリーン・グループのブースにて、フランス・Beams Labs製のAndroid搭載LEDライト型スマートプロジェクター「Beam」が日本で初披露された。
Beamは電球のソケットに差し込み、LEDライトの照明として使える一方、Android搭載のスマートプロジェクターとして画面を投影することもできるというユニークな製品だ。
デザイン性の高い照明機器の外観でありながら、CPUに1.3GHzのデュアルコアプロセッサ、8GBの内蔵ストレージ、OSにはAndroid 4.2を搭載している。通信はWi-Fi(IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0に対応している。スピーカーは2Wのものを2機搭載している。
特筆すべきは、Beamの電源の供給はACアタプターやUSB電源ケーブルなどではなく、電球のソケットから行うこと。電球としてつり下げて設置できるので、テーブルや床などに画面を照射してAndroidアプリを利用できる。また、Beamの電球ソケットの部分を家庭用コンセントプラグに変換するコードが1本付属しているので、据え置きでの利用も可能だ。
Beamを開発したフランスのBeam Labは、デザイン、エンジニア、ビジネスのスペシャルチームとして2014年に設立。2015年に「Kickstarter」でBeamのファウンドを行い、2015年12月に支援者向けに2000台を提供している。
日本では総代理店のブルー・グリーン・グループが日本向けのローカライズのため、「+Style」(プラススタイル)を使ってプラウニングとファウンドをしており、そのアピールの一環として、Beam LabのDon Molenaar CEOが来日し自らデモンストレーションと説明を行っていた。
BeamはGoogle Playに対応しているため、スマートフォンやタブレットで利用しているアプリをそのままインストールして利用できる。Android、iOSの端末にアプリをインストールし、Wi-Fiで接続すると、トラックパッドのように操作できる。LEDライトの光調整も同アプリで操作できる。
取材時にDon Molenaar氏がデモンストレーションを用意していたが、会場のWi-Fi環境が混雑していたため、残念ながらスマートフォンで操作する様子を見ることはできなかった。
照射されている映像はBeam向けにカスタマイズされているものの、基本的にはAndroid 4.2の画面そのもので、YouTubeなどGoogleの基本的なアプリもインストールされていることが確認できた。AirPlayやMiracastにも対応しているので、ゲームや映画などを大画面に映し出してプレイすることも楽しめそうだ。なお、OSのアップデートも随時対応していくとのことだ。
気になる価格は欧州では499ユーロ。日本での価格は5万5000円を想定しているとのこと。現状では、+Styleでのクラウドファンディングの結果次第となっているが、日本での登場が楽しみなユニークなスマートプロジェクターとして期待したい。
製品名 | Beam |
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プロジェクター | LEDピコ |
明るさ | 100ルーメン |
コントラスト比 | 1000:1 |
投影時間 | 2万時間 |
解像度 | 480×854ピクセル |
電力 | E26/E27電球ソケット、100V〜240V、50/60Hz |
消費電力 | 使用時9W、スタンバイ時3W |
OS | Android 4.2(アップグレード予定) |
CPU | 1.3GHzデュアルコアプロセッサ |
内部ストレージ | 8GB |
通信 | Bluetootn 4.0、Wi-Fi(b/g/n) |
ライト | 24XLEDライト |
スピーカー | 24W(2機) |
サイズ | 長さ150×直径110ミリ |
重量 | 400グラム |
付属品 | ケーブル、マニュアル |
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