NTTドコモは、5月24日にノキアと共同で実施した第5世代移動通信方式(5G)技術検証実験で8K映像のリアルタイム無線伝送に成功したと発表した。
両社は2014年5月から5Gに向けた無線通信技術の実験協力を進めており、2014年12月には屋内、2015年11月には商業施設で2Gbps以上の5Gミリ波通信実験に成功。2016年5月19日に行った実験では、48Gbpsの8K映像を145Mbpsから85Mbpsの間で圧縮してリアルタイム伝送を行った。これは、共同開発した5Gミリ波無線伝送実験環境と、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した次世代映像圧縮方式「H.265/HEVC」対応の8K HEVCリアルタイムエンコーダを組み合わせたことで実現した。
5月25日から東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2016」内の「5G Tokyo Bay Summit 2016」では、本実験のデモンストレーションを見ることができる。
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