MM総研は、6月15日に国内MVNO市場の2016年3月末実績を発表した。
MVNOサービスの総契約回線数は2016年3月末時点で4717万回線、独自サービス型SIM(KDDIがWiMAX 2+端末を扱うなど、大手キャリアが再販するタイプではない、いわゆる格安SIM)の契約回線数は539.4万回線で、前年比65.5%増となった。回線種別では携帯電話(3G/LTE)が1327万回線、BWA(WiMAXおよびAXGP)が3382万回線、PHSが8万回線となる。
独自サービス型SIMの回線契約数は、2016年3月末で539.4万回線と前年比65.5%増。事業者シェア1位は「OCN モバイル ONE」などのNTTコミュニケーションズ、次いでインターネットイニシアティブ(IIJ)、楽天、U-NEXT、ビッグローブ、ケイ・オプティコム。2015年9月時点では5位以下の「その他」だった楽天(楽天モバイル)が、3位に躍り出た。なお、個人向けサービスに限定するとIIJがシェア1位になる。新規参入も活発で、2月にはイオン、今夏にはLINEの参入も決定しており、事業者間競争の激化が予想される。
同社では独自サービス型SIMは個人向け需要を中心に拡大し、2017年3月末には820万回線、2018年3月末までには1170万回線に達すると予測している。
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