SIMロック解除とは?SIMフリースマホとどこが違うの??SIM通

» 2016年08月23日 06時00分 公開
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 SIMロック解除が話題になってから一年余り。ところで似たようなものでSIMフリースマホというものも最近よく聞くようになりました。SIMロックって何? SIMフリーと何が違うの?

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 SIMロックというものをまずは説明しましょう。もともとSIM(SIMカード)は、加入者情報と接続するための端末を切り離しておきましょう、という考え方から生まれたものです。

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 例えるなら、自動車と運転手の関係です。運転手は、免許証さえ持っていればどんな自動車でも運転できます。一方、自動車も、誰が運転手であろうとも正しく操作すれば人や荷物を運ぶ役割を果たしてくれます。スマホ=自動車、SIM=運転手、と考えると分かりやすいです。

 SIMロックとは、自動車を運転できる運転手を限定するものです。大型免許とか特殊免許とかそういうのはありますが、実際は「東北生まれの人しか運転できません」と運転手=SIMを特定の条件に限定させるものなのです。九州で生まれた人が持ち主から車を借りて運転席に乗ってエンジンを始動しようとすると、そこで急に「あなた東北生まれじゃありませんね、ダメです」と言われてしまうようなもの。SIMロックとは実に理不尽なルールと言えます。

 なぜそんな理不尽をしていたのかというと、簡単に言ってしまえば、キャリア製のスマホは、キャリアの加入者の基本料をもとにキャリアが独自で開発しているものなので、ほかのキャリアの人に使われると困るからです。先ほどの自動車の例でいえば、東北の人がお金を出し合って作ってる車なので、九州の人は乗れないという理屈となります。

 さてそれにしても、東北の人なら乗れる自動車とは言え、誰もが同じように車に乗るとは限りませんよね。たくさん乗る人もいれば時々しか乗らない人もいます。なのに、みんな同じようにお金を出し合って自動車を作っているとなると、それはそれで不公平だ、という話になってしまいます。

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 そこで、もうそんな仕組みはやめにしましょう、ということにしました。乗る人は乗る分だけ支払う、乗らない人はそれなりでいい、そんな風に仕組みを改めましょう、ということです。もちろん、実際にどんな風に自動車の製造費用を賄うのかまで規制はできませんが、お金を出し合って作るっていう仕組みをやめるのなら、東北人用の車に九州の人が乗っちゃダメ、っていう仕組み自体、矛盾するよね、やめましょうね、ということになりました。これが、SIMロック解除の義務化です。

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 携帯電話キャリアは、開発費を基本料で回収する、みたいなモデルを見直し、スマホはそれ単体でちゃんと採算がとれるように作るし、基本料はそれ単体でサービスの対価とすること、と実質的に義務付けられ、SIMロック解除をするようになったというわけです。

 さてこんなSIMロック解除スマホ。では、最近話題のSIMフリースマホとはいったい何が違うのでしょうか?

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 一番大きな違いは、なんだかんだ言っても、キャリアが開発している、ということです。SIMフリースマホは、世界的に通用するように最大公約数的な作り方をします。そうすると、どこかのキャリアでやっているとがったサービスなどには対応できなくなりますし、特に大きいのが、使える周波数が限定されてしまうことが多く、時には、キャリアの独自の仕組みに対応できずに動かないということも起こります。一方のキャリア製スマホは、そのキャリアの持っているサービス資源や周波数資源をめいいっぱい生かせるように作っていますし、もちろん、そのキャリアで動かない、なんてことはありません。

 また、最先端の技術については、キャリアのシステムとの互換性を確保するのが難しいため、SIMフリースマホでは「対応」と書かれていても日本のキャリアでは動かないことも少なくありません。

 一方、キャリア製スマホには、どうしてもキャリアの各種サービスに対応するための独自アプリがプリインストールされていたり、OSに独自のカスタマイズが入っていて最先端のOSへのアップデートができないことが多くなり、この点はSIMロック解除スマホの弱点といえます。

表 SIMロック解除スマホとSIMフリースマホの違い

 また気を付けなければならないのが、SIMロック解除をしたとしても、その端末を最初に購入した人が分割払いで購入していたりすると、利用制限がかかってしまうような場合もあることです。この条件はちょくちょく変わっているようなので、キャリアのホームページなどを活用して注意する必要があります。

 制限がないというわけではありませんが、それさえクリアすれば、実は高性能を発揮できるSIMロック解除スマホ。最近は中古市場も盛り上がっているので、SIMフリースマホと比較検討してみて、自分に合ったものを探してみるといいでしょう。

(文:記者M)

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