9月14日(日本時間)から、iPhone/iPad/iPod touch用の新OS「iOS 10」の配信が始まりました。
実は、このOSをバージョンアップ対象のiPhone/iPadに適用すると、NTTドコモや、同社回線を利用するMVNOサービス(格安SIM)において地味ながらも大きな変化があります。
iOS 9とiOS 10のホーム画面を並べてみました。一見すると変わりありません。アイコンの位置がピクセル(ドット)単位で微妙に変わっているとか、iOS 10で新登場の「ホーム」(Apple HomeKit対応デバイスの管理アプリ)が追加されているとか、そのあたりは他キャリアで使っている場合でも同様で、大した違いとはいえません。
注目すべきは、画面上部にあるステータスバーです。
iOSでは、ステータスバー左側にモバイル通信(携帯電話)の電波強度、キャリア(オペレーター)名とデータ通信で利用中の通信規格(無線LAN【Wi-Fi】接続中はその電波強度)が表示されます。通信規格の表示はキャリアごとにカスタマイズされていて、LTE通信中の表示はドコモなら「LTE」、auやソフトバンクなら「4G」となっていました。
ところが、iOS 10を適用したiPhoneでは、ドコモでも「4G」と表示されるようになりました(画像は「iPhone SE」)。
ドコモは「LTE」という表示にこだわりを持っている印象があります。LTE-Advancedサービス「PREMIUM 4G」が始まってからも、Android端末のアンテナピクトの通信モード表示は「4G」ではなく「LTE」を採用しています。
それだけに、iOS 10の「docomo 4G」という表示に(読者の皆さん的にはどうでもいいかもしれませんが)筆者はとても驚いてしまったのです。
iOS 10を機に、ドコモは「LTE」から「4G」に「シフト」するのでしょうか……? 今後新しく出てくるであろうドコモのAndroid端末のアンテナピクトに注目です。
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