トーンモバイル、IP電話かけ放題やフィルタリングサービスを発表――新機種はどうなる?

» 2016年11月30日 22時50分 公開
[田中聡ITmedia]

 トーンモバイルは11月30日、スマートフォン「TONE」向けの新サービスを発表した。また石田社長が直近の戦略を語った。(記事内の価格は税別)

IP電話かけ放題オプション

 12月1日に申込を開始する「IP電話かけ放題オプション」は、IP電話の国内通話が10分間かけ放題になるサービス。対象機種は「m15」のみ。10分を超えたときの通話料は21円/1分で、10分間の通話回数に制限はない。なお、TONEの050番号間や、提携事業者の050番号間の通話はもともと無料となっている。

 料金は月額700円だが、2017年4月末までに申し込めば、同年12月までは月額500円となる。

トーンモバイル IP電話かけ放題オプション

 TONEならではの機能として、通話が9分30秒を超えると、発信者(TONEユーザー)に音声で通知してくれる設定を用意した。非通知番号と連絡先に登録していない番号からの着信を拒否する設定もある。

トーンモバイル 10分を超える前に通知してくれるので、通話料をより節約しやすくなる

 また、ユーザーから、Wi-Fi接続時に通話の遅延が起こるという指摘が多くあったため、IP電話中は、Wi-Fi接続時でもLTE回線に接続させることもできる。TONEの通信速度は500〜600kbpsに抑えられているが、IP電話の通話はスムーズに行えるとのこと。

あんしんインターネットオプション

 「あんしんインターネットオプション」は、TONEのスマートフォンでWebサイトのフィルタリングができる機能。

 保護者があんしんインターネットオプションに申し込むと、既存のブラウザ(Chrome)は使用できなくなり、専用のブラウザが起動する。このブラウザでは、保護者が設定したルールに沿ってブラウジングができる。フィルタリングのレベルは「小学生モード」「中学生モード」「高校生モード」という3モードから設定できるほか、手動でホワイトリストに登録したサイトにもアクセスできる。

 例えば、小学生モードではショッピングサイトへのアクセスも禁止されているが、ブロックされてから「許可をもらう」ボタンを押すと、保護者が使う管理サイトへリクエストが届く。ここで「許可」すると、そのサイトがホワイトリストへ追加される。

トーンモバイル あんしんインターネットオプションに申し込むと(右画面)、TONEのスマホに専用ブラウザが自動でインストールされる(左画面)
トーンモバイル フィルタリングのレベルは3つから決められる
トーンモバイル ブロックされても保護者に許可をリクエストできる

 さらに、あんしんインターネットオプションでは、子どもがアクセスしたサイトの閲覧履歴を把握する機能を盛り込んだ。ただし「閲覧記録をどのように出すかは相当悩んだ」(石田氏)そうで、検討を重ねた結果、具体的なサイト名ではなく、「ポータルサイト」「ニュース」「ゲーム」など、サイトのカテゴリーをリアルタイムで表示するようにした。インターネットの利用時間や、フィルタリングでブロックされた回数も把握できる。

トーンモバイル Webサイトの閲覧履歴をカテゴリー別に把握できる

 利用料金は、TONEを2台以上契約してTONEファミリー(無料)を契約していれば無料で、子どもの端末のみがTONEの場合は、1契約につき100円がかかる。

 TONEではこれまで、子どもの居場所確認、アプリの利用制限、スマホの利用時間制限、歩きスマホ警告などのファミリーオプションを提供してきた。これらは「親が子どもにスマホ持たせる上で欲しい機能」として挙がっていたものだったが、あんしんインターネットは、最後の課題として残っていた「閲覧可能域制限」「ネットアクセス内容把握」を実現させたのだ。

トーンモバイル 子どもにスマホを持たせる上で欲しい機能
トーンモバイル TONEファミリーオプション

 これらの取り組みが評価され、スマートフォンTONEは、MVNOが提供するスマートフォンとしては初めて、全国子供会連合の推奨商品に認定された。

トーンモバイル

Tポイント3倍キャンペーン

 TONEでは、毎月の利用料金200円につき1ポイントがたまるが、これを3倍(3ポイント)にするキャンペーンを実施する。2016年12月1日〜2017年2月28日の利用料金が対象となる。

 あわせて、新規契約をすると、基本料金が3カ月無料になるキャンペーンも実施する。申込期間は11月1日〜12月31日。

トーンモバイルの差別化ポイント

トーンモバイル トーンモバイルの石田宏樹社長

 トーンモバイルでは、端末はオリジナルのものに絞り、月額料金はネット使い放題と通話基本料込みで1000円というサービス設計を一貫して続けてきたが、その姿勢が今後も変わらない。最近は端末代込みのプランを提供するMVNOが増えてきたが、TONEの場合は、端末の24回払いの料金を含めると、コミコミで月額2242円となる。(楽天モバイルなど)2年目で料金が上がるMVNOもある中で、石田氏は「2年目も料金は変わらない」とアピールする。

トーンモバイル

 端末ラインアップの少なさが気掛かりだが、ソフトウェアアップデートを定期的に実施することで、ユーザーの満足度を高めていく考えだ。単なるバグ修正だけではなく、「バッテリーの持ちが向上する」「LTE回線での着信性能向上」など、満足度向上に直結するような内容も含まれている。今後は、「毎月何らかのバージョンアップをご案内する」という。

トーンモバイル 直近のソフトウェアアップデートの内容

 2015年11月に発売した「m15」に続く新機種の投入については、「(端末の投入スパンは)1年半ぐらいを考えて動かしてきている。OS(のバージョンアップ)は手を打つ可能性がある。TONEではスペックよりも顧客価値を重視しているが、ハードの開発は進めている」とした。

 他社MVNOのように端末やプランの数が増えると、それだけ端末調達やオペレーションなどのコストが増す。TONEはそれらの数をあえて絞ることで事業効率を上げていく。また、TONEを販売するTUTAYA店舗は、2017年3月までに200店舗へ拡大する予定。低価格はもちろんだが、1機種への手厚いサポート、ファミリー向けオプション、TSUTAYA&Tポイント連携などで、レッドオーシャンといわれる格安SIMの世界で差別化を図っていく考えだ。

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