格安SIMの普及によって、家計支出における「通信料金」は見直しの必須項目になっています。家族で大手キャリアからの乗り換えを考える人も増えているのではないでしょうか。とはいえ、手続き方法の確認や手間を考えると腰が重くなるのも事実。 実際にケイ・オプティコムが運営する「mineo」に家族で乗り換えた際、価格だけでなく手間の面でも良かったので、その理由をまとめてお伝えします。
大手キャリアが提供する「パケットシェア」は、親回線で契約した容量を複数の子回線で共有して利用できるもので、子回線のパケット代が安くなるサービスです。
これに対抗して、いくつかの格安SIMサービスで「複数枚SIM」サービスが用意されています。これは、契約者が同一の場合であれば、ひとつのプランで複数のSIMカードを利用できるようにしたものです。たとえば、本人・父・母の3人で1プランを契約すれば、ひとつのパケット容量を使えることになり、もともと価格の安い格安SIMがさらにお得になる使い方です。
●複数枚SIMに対応した格安SIMサービス(例)
格安SIMをさらに安く使えるため、複数枚SIMは非常に魅力的なサービスですが、ひとつだけ弱点があります。それは「手間がかかること」です。
複数枚SIMの契約者(支払対象者)は1人だけです。そのため、家族それぞれがすでにキャリアと契約している場合、格安SIMにする前に「シェアするメンバー全員の名義を同じにする」ため「名義変更手続き」が必要となります。正直なところ、複数枚SIMのメリットを理解してる人であっても面倒な作業です。
mineoには「複数枚SIM」のオプションはありません。そのかわりに次の2つのサービスを用意して、mineoユーザー同士であれば簡単にパケットをシェアできるようにしています。
この2つによって、契約者変更をせず、都合のよいタイミングに格安SIM(mineo)にすることができ、パケット容量も家族全体で最適なものを選ぶことができるのです。手間がかからない分だけメリットがあります。
手間をかけずにお得な「パケットシェア」ができることはわかりました。では、家族はそれぞれどんなプランに申し込むのが適当なのでしょうか?
たとえば、mineoで実際に各自が使うパケットプランを申込んだ場合以下のようになります(全員ドコモプラン[Dプラン]の場合の事例です)。
本人 …デュアルタイプ(5GB)→2,280円
父 …デュアルタイプ(3GB)→1,600円
母 …デュアルタイプ(1GB)→1,500円
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パケット合計:9GB → 合計:5,380円
キャリアに比べてたしかに安くなりました。さらに申し込むプランを変えてみると……
本人 …デュアルタイプ(3GB)→1,600円
父 …デュアルタイプ(3GB)→1,600円
母 …デュアルタイプ(3GB)→1,600円
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パケット合計:9GB → 合計:4,800円
パケット合計は全くおなじですが、なんと、ひと月あたり580円も安くなりました!
この差額は、mineoプランの500MBと3GBの間では価格差があまりない一方で、3GBと5GBの間ではパケット単価の差が大きいために出たものです。そのため本人は使わなくても、最も割安な3GBプランに入ることで、全体のコストを下げることができます。
「フリータンク」とは、mineoを代表する独特のサービスで、パケットが余って使わないユーザーによって貯められたパケットを会員どうしでシェアできるというものです。
mineoのコミュニティサイト「マイネ王」で、運営されているユーザー同士の自治で成り立っているサービスですので、一方的に引き出し続けるというよりは、「いざという時だけ」パケットを引き出して、次の月以降で余った通信容量を返すような「助け合い」感覚の利用が推奨です。追加料金なしで利用できるので「あると安心」なサービスとなっています。
実際にmineoを家族3人がそれぞれ契約して(本人・父・母)利用していますが、「条件や手間があったけど安くなった」ではなく「簡単に安くなった」というところに、非常に満足しています。このほかに「家族割」もあり、こちらに申し込めば、全回線が毎月50円引きになります。申込みが必要ですので、ほかの割引サービスやメリットとくらべ、検討してみてはいかがでしょうか?
名義変更などを伴わず、あとから気軽に家族のパケットを最適化したり、シェアできるmineoのユニークなサービスとメリット。この機会に覚えておいて損はありません。
※価格はすべて税抜きです。
(文:SIM通編集部)
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