MMD研究所は、12月14日にコロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」で共同調査した「スマートフォンでの決済に関する調査」の結果を発表した。調査期間は11月13日、調査対象はスマートフォンを所有している東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県在住の20〜40代の男女で、有効回答は1336人。
日常で利用している決済手段について複数回答で聞いたところ、「現金」が92.4%と最も多く、次いで「クレジットカード」が69.0%、「電子マネー」が45.7%。「スマートフォンを利用した決済サービス」は7.5%にとどまった。
スマートフォン所有者にQRコード決済について聞いたところ「利用している」が1.9%、「利用したことはあるが、現在は利用していない」が5.4%、「だいたいどんなものか分かるが、利用したことはない」が17.5%、「聞いたことはあるが内容はよく知らない」が23.4%、「利用を検討している」が3.4%となり、認知度は51.6%だった。
スマートフォン所有者に、スマートフォンの決済サービスについて聞いたところ「知っている」と回答した人は85.0%。決済サービス利用者に最も利用しているサービスを聞いたところ「おサイフケータイ」が最多の30.0%、次いで「LINE Pay」が21.0%、「Apple Pay」が20.0%となった。
どこで利用しているか複数回答で聞いたところ、最も多いのは「コンビニエンスストア」の47.0%で、次いで「オンライン決済」が38.0%、「レストラン・飲食店」「スーパーマーケット」が各18.0%となる。また、利用した理由を複数回答で聞いたところ、「会計がスムーズに済むから」が56.0%と最も多く、次いで「ポイントがたまるから」が53.0%、「時間短縮ができるから」が34.0%だった。
スマートフォン所有者に電子マネーについて聞いたところ「知っている」と回答した人は96.4%。最も利用している電子マネーサービスは「Suica」が38.1%、「PASMO」が20.0%、「nanaco」が12.4%。利用している場所を複数回答で聞いたところ、「交通機関」が63.5%、「コンビニエンスストア」が59.1%、「スーパーマーケット」が22.4%だった。
電子マネーを利用している主な端末で最も多いのは「カード」の58.6%で、「スマートフォン」が37.2%、「ガラケー」が0.7%。電子マネーが便利だと思う点は「会計がスムーズ」が69.2%、「ポイントがたまる」が53.7%、「小銭を持たなくて済む」が50.4%だった。
電子マネーやスマートフォン決済サービスを利用していない人へ利用意向を聞いたところ、プリペイド式の電子マネー非利用者は「利用したい」「やや利用したい」が計41.6%。スマートフォン決済サービス非利用者に利用意向を聞いたところ「利用したい」「やや利用したい」が計29.9%となった。
一方、電子マネーを利用したくない理由は「セキュリティが不安だから」が29.4%、「登録が面倒だから」が28.6%、「悪用されると不安だから」が23.5%。
スマートフォンを利用した決済サービスを利用したくない理由は「セキュリティが不安だから」が44.3%、「悪用されると不安だから」が40.3%、「スマートフォンの紛失・故障が怖いから」が37.3%で、電子マネーと比べスマートフォン決済サービスはセキュリティ面を不安に思うユーザーが多い。
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