インタビュー
» 2018年06月01日 18時30分 公開

“月間25GB”に根拠あり? ソフトバンクとの関係は?――Netflixプロダクト最高責任者に聞くKDDIとの提携(2/4 ページ)

[井上翔,ITmedia]

KDDIと提携した理由は? ソフトバンクとの提携はどうなる?

―― 今回の提携は、NetflixからKDDIに打診したということだが、その経緯は。

グレッグ氏 (KDDIとは)継続して話はしていた。「サインアップしやすい(入会しやすい)」「Netflixをより簡単に楽しめる」ということを念頭にさまざまな形でアプローチを続けてきた。

 自然な次の一歩として「何か特別なことをできないか?」と考えた結果、「プランに(Netflixを)バンドルする」というアイディアが出てきた。

―― auのバンドル提携は「エクスクルーシブ(排他契約)」なのか、それとも「エクスクルーシブではないがやったことのない特別な関係(取り組み)」なのか。

グレッグ氏 私たちはすでにT-Mobile USとバンドルプランを提供しているので、auのプランは世界で2番目ということになる。

 バンドルプランの提供がエクスクルーシブであるかどうかという点については、夏の提供開始時に改めてお話させていただきたい。小出しにしたいので(笑)。

―― 例えば(KDDI子会社の)ジュピターテレコム(J:COM)との関係も、今日は話せないのか。

グレッグ氏 J:COMと話し合いをしていることは事実だが、特に発表できるようなトピックは現時点ではない。少し待ってほしい。

―― 御社はソフトバンクとも提携している。同社との関係性はどうなのか。

グレッグ氏 先に申し上げておくが、ソフトバンクとの(販売や決済に関する)提携は引き続き継続する。

 ソフトバンクは日本でのNetflixのサービス開始時からの素晴らしいパートナー。同社を通して、同社の多くのユーザーにNetflixを知ってもらえた。

 私たちとしては、(ユーザー拡大への取り組みを)もっと試してみたいということで、今回はauでバンドルプランを提供することになった。

語るピーターズ氏 報道関係者からの質問に答えるピーターズ氏

モバイル“限定”コンテンツは作らないが……

―― 現状では、Netflixはテレビでの視聴が中心であると思う。現状で、モバイル環境(スマートフォンやタブレット)からの視聴比率はどのくらいのものか。

グレッグ氏 私たちのユーザーの大多数は、モバイルとテレビと同じように作品を楽しんでいるが、デバイスによって見方は違ってくる。どういうタイミングで、どういう見方をしているのかを掘り下げていきたい。

 そういう観点では、モバイル“だけ”を想定したコンテンツを作る予定はないが、(モバイル視聴の強みである)すき間時間に見やすく、楽しいもの(コンテンツ)は考えていきたい。

―― 御社の自社調査によると、(加入からの)時間がたつにつれて、モバイルよりもテレビを使った視聴の比率が増える傾向にあるとのことだが、日本でもこの傾向は同様か。

 今回のKDDIとの提携はモバイルプランに関するものだが、これを足がかりにテレビへの体験(会員の誘導)につなげていくのか。

グレッグ氏 日本でも似たような推移になると推測している。ただし(視聴動向には)市場ごとに特性はあり、日本はモバイル比率が高めだ。

 (今回の提携を足がかりに)モバイルから入ってきたユーザーが、データ通信容量の制約がない(固定通信を使って)テレビで視聴することも増えるとは思うが、モバイルでの視聴も増えると考えている。

―― 日本以外でモバイル比率が高い国はどこか。

グレッグ氏 韓国やフィリピン、北ヨーロッパのいくつかの国にその傾向が見られる。国ごとに違いはあるが、今後も傾向は変わっていくと思う。

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