「iPhone 12 Pro Max」のカメラをじっくりと試す 12 Proや11 Proとの違いは?(5/5 ページ)

» 2020年11月20日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 実はもう1つ、広角カメラで違いが出るシーンがある。それはボケ。

 被写体が近距離であるほど背景はボケやすくなり、同じ画角ならセンサーサイズが大きい方が、同じセンサーならレンズのF値が小さい明るいレンズの方がボケは大きくなるという法則があって、iPhone 11 Proと12 Proと12 Pro Maxはそれぞれ微妙に違うので微妙な差があるのだ。

 差が微妙なので、拡大表示したものを1枚の画像にして違いが分かるようにしてみた。

iPhone 12 Pro Max 上から、iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 11 Proの順。背景のボケ具合が微妙に違うのが分かるだろうか
iPhone 12 Pro Max 上から、iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 11 Proの順。差が分かりやすいよう、ミニチュアを並べてみた。数10cm後ろに置いた人形のボケ具合に注目

 と、違いが出そうなシーンを選んで撮り比べてみたけれども、「どれも言われないと気が付かないレベルの微妙な差じゃない?」と思った人、正しい。確かにスペックは上がっているけど、そう極端に違うわけじゃないので、写りも極端に変わるわけじゃないのだ。

 以上。

 iPhone 11系と12系の違い(超広角のナイトモードとかセルフィーとかHDR動画とか)は以前のレビューを見てもらうとして、今回は12 Pro Maxはどうよ、という点に焦点を絞ってみた。

 まあ、暗い場所で撮ることが多い+もうちょっと望遠が欲しいって人なら12 Pro Maxを選んで損はない。デカいけどその分撮影時の画面も大きいから撮影するとき気持ちいいし、こういう作例を撮るときはしっかり持って撮るので手ブレ補正の差は出ないけど、日常的にラフに撮っていると手ブレ補正が強化された効能も出てくるかと思う。

 毎年、前年のiPhoneと画質を比べつつカメラの話をしているけど、毎回着実に進化している。着実な進化なので、「前年モデル」と比べても大きな差は感じないかもしれない。でも、2世代3世代前のiPhoneを使っているなら、今回のモデルはどれも買い換えたくなるくらいのカメラ性能の差はあると思うのである。

 さて、次の楽しみは年内にサポートされるというProRAW。これはリリースされたらあれこれそのメリットとか意味を探ってみたい。

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