AIを活用したPixelの代表機能である消しゴムマジックはなかなか実用的です。写真に写り込んだ不要なオブジェクトをAIが自動で検出し、ワンタップで自動的に消去できる機能ですが、撮影時には気付かなかったけれど見返してみたら微妙だった写真もAIがきれいに仕上げてくれます。特に一度きりになりうるような海外旅行で大活躍でした。
消しゴムマジックは写っていない部分を推論している形になるため、もちろん多用は難しいです。ほんの一部だけ、明確に目立つところだけを修正するといった使い方がオススメです。
他にも生成AIを活用した編集マジックもなかなか面白いです。従来の消しゴムマジックではいらない要素を削除したりなじませたりすることしかできませんでしたが、編集マジックでは移動や拡大縮小、さらには生成AIで空を変えることも可能です。
とはいえ、消しゴムマジックは2024年5月にほぼ全てのGoogle Photosユーザーに開放されており、Pixel以外でも利用できるようになっております。一方で編集マジックはPixelとGoogle Oneユーザーは無制限に、それ以外の端末では月10枚まで保存可能と制限があります。今後もこういったAI機能はPixelの方が優先して利用できるはずですので、最先端のAIにいち早く触れてみたいという方にはPixelがオススメです。
余談ではありますが、カメラ以外でPixelがよかった機能は温度測定ができること。Pixel 8 Proから搭載された温度センサーで温度が測れる機能ですが、ベーカリーで焼き立てのパンを特定したり、旅費節約のために自炊するときに油温を測ったりと何度か利用しました。
音楽が分かる機能も役立ちました。Pixelは自動で環境音を取得し流れていた音楽を記録する機能があり、気に入った音楽を特定できます。
旅を通じて感じたのがiPhoneの平均点の高さと、それと相対するPixelのツボに刺さるようなとがった機能たちでした。
スマホカメラのよさはさまざまな機能を備えていつつ、ポケットに入れて持ち歩けることです。であれば、どんなシーンでも任せられるようなスマホがよりよいため、個人的にはiPhoneの方が好きだと感じました。
ただ、決してPixelがダメというわけではなく、どちらも非常に優秀で満足できる写真を撮ることは可能ですし、Pixelの方が優れているシーンも多いです。iPhone 15 ProとPixel 8 Proの2機種の場合、カメラ性能で、というよりかはその写真をどうやって編集し誰に届けるかなども踏まえて、OS・アプリなどその他機能も含めて自分に合う方を選ぶのがいいと思います。
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