トリプルもクアッドもドンと来い──「HP Pavilion Desktop PC v7460jp/CT」を試す6万円台のマルチコア搭載PC(2/2 ページ)

» 2008年07月15日 12時07分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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得手不得手が分かれるベンチマークテストのスコア

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 それでは、ベンチマークテストの結果を見てみよう。評価機の構成は、CPUがPhenom X3 8400(2.1GHz)、メモリはPC2-6400 2Gバイト(1Gバイト×2)、GPUはGeForce 8400 HD(グラフィックスメモリは256Mバイト)、HDDは容量320Gバイト(Western Digital WD3200AAJS-65VWA)、そしてOSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。

 まずWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアだが、掲載画面のとおり優秀だった。実際、Webブラウズ、ファイルの解凍、プログラムのインストール/アンインストールといったOS上での一般的なオペレーションの動作はキビキビとしており、ストレスなく快適に使用できた。

 PCMark05 1.2.0のCPUスコアを見ると、総合的なCPU性能は2.0GHzクラスのCore 2 Duoと同程度のようだ。ほかのスコアはスペック通りの結果といえるもので、CPU、HDDの好スコアに比べて、Graphicsのスコアは若干劣っている。DirectX 9.0c対応ベンチマークテストである3DMark06 1.2.0のスコアを見ても、GeForce 8400 HDではDirectX 9以降に対応した本格的なゲームタイトルをプレイするには厳しい。一方、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアは悪くない。このテストはDirectX 8.1世代のゲームをベースとしているが、この程度のゲームならば問題なくプレイできるだろう。

左からPCMark05、3DMark06、FFベンチのテスト結果

 今回はPCMark Vantageも試した。Memories(デジタル保存、バックアップなどの操作)やGaming(ゲーム)のスコアこそいまひとつだが、TV and Movies(HDTVやムービーの録画や視聴操作)や総合のPCMark Suitesスコアでは3000を超えており、Windows Vistaをかなり快適に使えるレベルにあるといえる。

 トリプルコアCPUということで動画エンコードテストも行なってみた。TMPGEnc 4.0 Xpress+TMPGEnc Movie Plug-in FLV4のテストでは、VP6コーデックを使ってニコニコ動画用の動画を作成する「ニコニコ動画用高画質2パス」テンプレートを利用し、1分間のMPEG2ムービーをFLV4に変換するのにかかった時間を測定した。結果は意外なもので、CPUとマザーボード以外はほぼ同じ構成のCore 2 Duo E6400(2.16GHz)搭載の自作PCにかなわなかった。同じMPEG2ムービーを素材にしたWMV9 Advanced Profile(2パスVBR)でのエンコードテストも試したが、こちらもやはりCore 2 Duo E6400マシンに及ばなかった。

 騒音に関しては、アイドル時でもファンが回転する音ははっきりと分かるが、それほど気になるレベルではない。また、システムに負荷をかけてもアイドル時とほとんど差を感じず、ボディ側面などが熱を帯びることもなかった。

左からPCMark Vantage、TMPGEnc 4.0 Xpress+TMPGEnc Movie Plug-in FLV4とWMV9 Advanced Profileのテスト結果

長くつきあえる快適Vistaマシン

 Phenom X3 8400を搭載した評価機のベンチマークテスト結果は、「トリプルコア」という言葉から受けるイメージほどよくないが、ハイエンドを狙ったCPUではないので多くを求めるのは酷だろう。それでもマルチタスク処理においてデュアルコアより余力があるのは心強く、Windows Vistaの日常的なオペレーションの操作感もワンランク上といえる快適さがある。機能的な不満といえば有線LANがギガビットに対応していないくらいのものだが、デスクトップPCだけに後からPCIカードなどで追加することも可能な拡張性は確保されており、長くつきあえるPCといえるだろう。

 標準添付のソフトウェアは、DVD/Blu-ray Disc再生用の「HP DVD Play」 、DVD書き込み/オーサリングソフトの「CyberLink DVD Suite Deluxe(Power2Go/Power Director)」、簡易動画編集ができる「muvee autoProducer 6.1」など必要最小限だが、注文時に「Microsoft Office 2007」シリーズや「ジャストホームEX2」、「Photoshop Elements 6.0」などを追加可能だ。

 同社直販の「HP Directplus」での価格は、Phenom X3 8400、メモリ2Gバイト、HDD160Gバイト、DVDスーパーマルチドライブ、Windows Vista Home Basic(SP1)という最小構成で6万9930円と、これでもかなり魅力的だが、HP Directplusではさまざまお買い得なキャンペーンが開催されている。7月15日時点では、地上デジタルチューナー付き19型ワイド液晶ディスプレイがセットになった「地デジ見れるライトセット α」が7万9800円から、19型ワイド液晶ディスプレイとOffice Personal Edition 2007(SP1)がセットの「TFTモニタ夏割セット Microsoft officeモデル」が9万300円から、そして19型ワイド液晶ディスプレイがセットになった「TFTモニタ夏割セット スタンダードモデル」がなんと6万9300円からと、多彩なキャンペーンが実施されていた。Vista搭載デスクトップPCの購入を検討している人には、絶好のチャンスといえるのではないだろうか。

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