搭載されているCPUやメモリなど、PCの基本スペックは従来モデルと同じになっている。CPUはCore 2 Duo E7400(動作クロック2.8GHz)、メモリは上位2モデルで4Gバイト(DDR2、2Gバイト×2)、下位2モデルで2Gバイト(DDR2、1Gバイト×2)となる。なお、下位モデルでも最大搭載可能メモリ容量は4Gバイトだ。ただし、マザーボードには、従来モデルと同じ、NVIDIAのグラフィックスコア統合型チップセットを搭載するが、従来のGeForce 9300から動作クロックが速くなったGeForce 9400にアップグレードされている。
そのほか、1000BASE-Tに対応した有線LANにIEEE 802.11a//b/g/n(nはドラフト準拠)モジュールの搭載、IEEE 1394、SDメモリーカード(SDHC対応)、メモリースティック(PRO、DUO対応)、xDピクチャーカードが利用できる3-in-1カードリーダなど、本体に搭載されるインタフェースは従来モデルとほぼ共通する。

左側面には3-in-1のカードスロットとIEEE 1394、マイク入力とヘッドフォン端子、USBが用意される。USBはパワーオフ充電機能に対応する(写真=左)。右側面には、内蔵のBue-ray Disc ドライブと無線LANのオン/オフスイッチ、画面消灯ボタン、輝度調整ボタン、USBがそろっている。なお、電源ボタンは液晶ディスプレイの上側天面部にあるVALUESTAR Nでは“インテリアとの調和”も重要な要素として考えられている。そのため、存在を主張しながらも邪魔にならないカラーリングが求められるが、2009年夏モデルでは、従来のメイプルブラウンに代わる新色として登場する「グランベリーレッド」をはじめとした「ピュアホワイト」「ファインブラック」による3色のカラーバリエーションを用意している。
また、デザインのほかにも、リビングのおいたPCで深夜の予約録画に役に立つ画面消灯機能や、番組の視聴で目障りにならないようにVALUESTAR NのLEDを消灯させる機能など、リビングで使うPCで必要とされる工夫が従来モデルと同様に施されている。
VALUESTAR Nは、PCとして使うだけでなく、ハイビジョンコンテンツの視聴にも適したフルHD対応プレーヤーとしても、適度なサイズと性能を有している。 ワンルームのマンションやアパートで新生活を始めるフレッシュマンには、とても扱いやすく、かつ、購入しやすい液晶一体型PCとして、有力な候補となるだろう。
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