Atom搭載MID「Viliv S5」の“進化するキーボード”に迫るこの完成度は侮れない(3/3 ページ)

» 2009年07月28日 15時30分 公開
[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]
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キーボードレスMIDとして、よく練られた使い勝手が光る

 Viliv S5の第一印象として「これでキーボードさえあれば……」と思う人は決して少なくないだろう。初見の段階では筆者もそうであったし、「Bluetoothの小型ワイヤレスキーボードでも組み合わせればいいか」といった程度に思っていた。過去に何度かキーボードがないタブレットPCを利用したこともあるが、やはりハードウェアのキーボードなしで使い続けることに耐えられなくなることが多かったからだ。

 実際にViliv S5を使ってみて、この初見の印象はよい意味で裏切られた。仮想キーボードは操作性にクセがあるものの、検索キーワードの入力や短文メールのやり取り程度ならば、両手の親指打ちで実用レベルに使える。本格的に文章を入力するには外付けキーボードを利用するのがベターだが、実際に使い込んでみると「超小型PCだってキーボードは重要」と考える人でも、そう不満を感じないのではないだろうか。

 中途半端なサイズで操作性に難があるキーボードを無理やり組み込むくらいならば、こちらのほうがずっとよいのでは、とさえ思う。キーボードがないことで不便にならないように、ボタンの機能割り当てがよく考えられているのも好印象だ。

 ちなみに外付けのキーボードと組み合わせる場合でも、USBポートが通常サイズで変換アダプタを必要としない仕様だったり、Bluetoothモジュールを内蔵しているといった点は都合がいい。少なくともキーボードを搭載していないというだけで、Viliv S5を色眼鏡で見るのはやめたほうがよいと思う。ここまで使い勝手が練られていれば、キーボードを省き、携帯性を高めるという方向性もアリだろう。

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