既報通り、8月28日にアップルは最新Mac OS X「Snow Leopard」の販売を開始した。同日0時に秋葉原のソフマップ秋葉原Mac・クリエイターズ館で行われた深夜販売では100人を超す行列ができていたが、東京・銀座にある直営店「アップルストア銀座」でも、通常より1時間早く開店した9時の時点で50人ほどの人が集まっていたようだ。
同店のスタッフによれば、店内に展示されているMacのOSは開店前にすべてSnow Leopardに入れ替えたとのことで、8月28日の昼を回ったころには、最新OSを試そうとする多くの人で賑わっていた。ただ、現在アップルストア銀座でMacを新規購入してもSnow Leopardがプリインストールされているわけではなく、付属のDVDを使って自分の手でアップグレードする必要がある。このため、同店2階にあるGenius Barでは、その場でアップグレードするサービスも行っているという。
一見すると、Leopardからほとんど変わったように思えないSnow Leopardだが、アップルは「(見た目は)変わっていないのではなく、変えていない。アップル史上、最も売れたパッケージソフトであるLeopardのよさを残しつつ、これまでにない使いやすさをめざした」と語り、Cheetah、Puma、Jaguar、Panther、Tiger、Leopardと続いてきたMac OS X恒例の愛称が、今回は別の猫科の動物ではなくLeopardの名を残した“Snow Leopard”である理由も明かした。「既存のMacユーザーにはさらによくなったLeopardを試してみてほしい。もちろん、Macを触ったことのないユーザーにもオススメできます」(同社)。

店内に置かれたSnow Leopardのパッケージ。3300円(1ユーザー)は新OSとしては非常にお買い得(写真=左)。展示されたMacはすべてMac OS X v10.6 Leopardに入れ替わっていた(写真=右)
Snow Leopardの新機能や特徴を説明するスタッフ。足を止めて真剣に聞き入っている人や、さっさとパッケージを買って去っていく人などさまざま。おおむね盛況だったが、前回のLeopardや、前々回のTigerでは、アップルストア銀座で大々的に発売記念イベントが行われていたので少々寂しい気もした(あれ、そういえばTシャツは…?)なお、アップルストア銀座の営業時間は午後9時までなので、会社帰りに銀座でSnow Leopardを購入しようと考えている人は、間に合うように帰りましょう。
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