では、Windows転送ツールを用いて旧PCのデータを保存しよう。作業の流れは、一時保存に使用する方法を選択(今回はUSBメモリ)し、「次へ」を押して行くだけだ。旧PCにある複数のアカウントのデータをまとめてバックアップできる。
初期状態でInternet Explorerのお気に入り、クイック起動設定、デスクトップ上のデータ、マイドキュメント、マイピクチャ、マイミュージック、マイビデオ、一部プログラムの設定、Windows設定などがバックアップ候補として選択されている。今回実行するメールデータの移行であれば、この初期設定のままでOKだ。
バックアップにかかる時間は、バックアップデータの総容量とバックアップ先ストレージの転送速度によりけりだ。総容量がギガバイト単位のデータをバックアップするとなると、それ相応──例えばデータを普通にコピーする時と同様──の時間がかかると考えてよいだろう。参考値として、約70Mバイトのバックアップを8GバイトのUSBメモリ(A-DATA製、FAT32フォーマット/連続ライト速度:6Mバイト/秒程度)に行った場合、約20秒かかった。
※追記: FAT32でフォーマットしてあるストレージは、1ファイルあたりのサイズが4Gバイトまでに制限されることに気がついたので再検証した。通常、Windows転送ツールで吸い出した旧PCのバックアップデータは1つのファイルにアーカイブされる仕組みだが、そのサイズが4Gバイトを超える場合は複数のファイルに分割して保存するようだ。分割アーカイブファイルの拡張子は.MIG01、.MIG02……というものになる。このため、FAT32のストレージであっても容量に余裕があれば大丈夫だ。ついでに、同じUSBメモリを用いた約6.5Gバイト分のバックアップに約1時間47分かかった。
これで、旧PCで行う移行のための事前作業は終了だ。後編は、新PCにメール環境を移動する「実作業」を行っていく。
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